24 Side Sin ページ28
シ「……う、ん……?」
頭が重く、背中がズキズキと痛む。
気分が良い、とはとても言えない目覚めだ。
えーっと……
私は今何処にいるんだっけな……?
立ち上がろうとしたが、ぐるぐる巻きにされた鎖が音をたてるだけで、上手くいかなかった。
シ「鎖……? …………あ〜、そうだったな……」
少し忘れていた記憶が一瞬にして甦ってきた。
現実逃避が許されるなら、できれば思い出したくはねぇな……ははっ。
ク「お、お目覚めかァ?」
シ「…………感謝するよ、最高に寝心地の悪いベッド用意してくれてさ」
口角を上げながら睨め付け、皮肉たっぷりに言う。するとクアルトも同じように歪んだ笑みで答える。
ク「ヒヒッ、年季入った椅子に鎖を何重にも巻いて寝返りも不可能にした特注ベッドだ、ご満足頂けたようで嬉しいぜ」
シ「ふん、ホンット趣味の悪ぃ……」
そんな趣味の悪ぃ奴に捕まってる自分を鼻で笑う。
いつから私はこんな弱くなったっけ?
………なんてな、ハハ……。
私は "失敗作" なんだ、元々弱いに決まってる。
シ「そうだ、ピットは? アイツも牢屋ン中に入れられてんのか?」
ク「当然、牢屋ン中だ。上手く囮に使うか見せしめに殺すかは検討中らしい。ま、此処に入っちまった時点で無事に帰る事はできねェのは決定事項だけどな」
シ「……まぁ、そうだろうな」
前、ピットと仲良くしたいという気持ちを抱いてはしまったが、私はあくまでもお祖母様に従おうとしていた。
そんな私をあそこまで追い詰めたような奴だ、むごい事をせず帰す方がおかしい。
…………そんな悠長な事言ってる場合じゃないか……。
さっさと脱出する術を考えねぇとな。
さて、どうしたもんか……。
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視点変わります
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降魔(プロフ) - またしてもお気に入り登録、有難う御座います! (2020年8月9日 16時) (レス) id: 6d6843d9f1 (このIDを非表示/違反報告)
降魔(プロフ) - お気に入り登録、有難う御座います (2020年6月11日 6時) (レス) id: 6d6843d9f1 (このIDを非表示/違反報告)
ヨル - ガンバッテェェ〜〜〜 (2020年5月31日 21時) (レス) id: a86e035e62 (このIDを非表示/違反報告)
降魔(プロフ) - ヨルさん» シン「そこはもうほら、ひたすら根性で耐え切って乗り越えて見せるわ。 頑張るしかない。 そしてコメ有難う」 (2020年5月31日 17時) (レス) id: 6d6843d9f1 (このIDを非表示/違反報告)
ヨル - シンガァシンガァァァ...!天使の普通の生活も心配だシィ...*\(^o^)/*オワタ (2020年5月31日 15時) (レス) id: a86e035e62 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:降魔 | 作成日時:2020年2月6日 19時