検索窓
今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:4,247 hit

24 Side Sin ページ28

シ「……う、ん……?」


頭が重く、背中がズキズキと痛む。

気分が良い、とはとても言えない目覚めだ。


えーっと……

私は今何処にいるんだっけな……?


立ち上がろうとしたが、ぐるぐる巻きにされた鎖が音をたてるだけで、上手くいかなかった。


シ「鎖……? …………あ〜、そうだったな……」


少し忘れていた記憶が一瞬にして甦ってきた。

現実逃避が許されるなら、できれば思い出したくはねぇな……ははっ。



ク「お、お目覚めかァ?」

シ「…………感謝するよ、最高に寝心地の悪いベッド用意してくれてさ」


口角を上げながら睨め付け、皮肉たっぷりに言う。するとクアルトも同じように歪んだ笑みで答える。


ク「ヒヒッ、年季入った椅子に鎖を何重にも巻いて寝返りも不可能にした特注ベッドだ、ご満足頂けたようで嬉しいぜ」

シ「ふん、ホンット趣味の悪ぃ……」


そんな趣味の悪ぃ奴に捕まってる自分を鼻で笑う。

いつから私はこんな弱くなったっけ?


………なんてな、ハハ……。

私は "失敗作" なんだ、元々弱いに決まってる。



シ「そうだ、ピットは? アイツも牢屋ン中に入れられてんのか?」

ク「当然、牢屋ン中だ。上手く囮に使うか見せしめに殺すかは検討中らしい。ま、此処に入っちまった時点で無事に帰る事はできねェのは決定事項だけどな」

シ「……まぁ、そうだろうな」


前、ピットと仲良くしたいという気持ちを抱いてはしまったが、私はあくまでもお祖母様に従おうとしていた。

そんな私をあそこまで追い詰めたような奴だ、むごい事をせず帰す方がおかしい。





…………そんな悠長な事言ってる場合じゃないか……。

さっさと脱出する術を考えねぇとな。

さて、どうしたもんか……。





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

視点変わります

25→←23



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 7.8/10 (18 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
4人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

降魔(プロフ) - またしてもお気に入り登録、有難う御座います! (2020年8月9日 16時) (レス) id: 6d6843d9f1 (このIDを非表示/違反報告)
降魔(プロフ) - お気に入り登録、有難う御座います (2020年6月11日 6時) (レス) id: 6d6843d9f1 (このIDを非表示/違反報告)
ヨル - ガンバッテェェ〜〜〜 (2020年5月31日 21時) (レス) id: a86e035e62 (このIDを非表示/違反報告)
降魔(プロフ) - ヨルさん» シン「そこはもうほら、ひたすら根性で耐え切って乗り越えて見せるわ。 頑張るしかない。 そしてコメ有難う」 (2020年5月31日 17時) (レス) id: 6d6843d9f1 (このIDを非表示/違反報告)
ヨル - シンガァシンガァァァ...!天使の普通の生活も心配だシィ...*\(^o^)/*オワタ (2020年5月31日 15時) (レス) id: a86e035e62 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:降魔 | 作成日時:2020年2月6日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。