20 Side Blackpit ページ24
シンが柱に背中を打ち付ける。
シ「っぐ……!!」
ブ「シン!!」
ク「くくっ……呼び掛けたって無駄だぜ。まともにくらって気絶してやがるからなァ」
ブ「くそ、お前……!! 俺が浄化してやっ__」
ドゴォンッッ
ブ・ク「?!」
俺の言葉は、近くで発生した轟音によって遮られた。
外から衝撃を与えられた壁は、無抵抗に砕け散る。
ク「……誰だお前……!」
ル「……名乗れる程立派な名は持ち合わせていない」
崩れた壁の先に立っていたのは、ルーザーだった。
ブ「お、お前なんで……?」
ル「見掛けたんで寄ってみただけだ」
ブ「そうか、ならシンを頼__あれ?」
シンがいた筈の場所を確認すると、シンがいない?!
ル「……流れが悪いようだな。退くぞ」
ク「おいおい、勝手に離脱するなよ? 俺はお前らを殺る事が使命なんだからよォ!!」
クアルトがルーザーに攻撃しようとする。
が。
バシバシバシッ
ク「な、んだコレ……?!」
ブ「おお、便利だな錬金術……」
ルーザーが錬金術で地面の形を変え、クアルトが行動できないよう縛る形にした。
どう痛めつけてやろうか、と考えていると、ルーザーが声掛けも無しにオレの手首を掴んで走り出す。
ル「退く、と言っただろう」
ブ「シンはどうするんだよ!! 置いて行く気か?!」
ルーザーの手を引き剥がそうと藻掻くも意味を成さず、引き摺られるように引っ張られる。
オレへの返答も、いつも通り無感情だ。
ル「外と連絡が取れず、戦場は敵の手中にあり、更に人質がいる状態で戦いを続行するのは危険だ」
ブ「でも……!」
ル「頭を冷やせ」
ブ「……〜〜っ………」
正論だ。
正論というのは分かっているが、仲間が敵に捉えられている状態で引き下がる、という決断をするのは難しい。
ブ「……くそっ……!!」
やるせない気持ちを抱えたまま、牢獄の外に出た。
ル「……転送」
シュンッ
ブ「……」
……結局ピットを救う事はおろかシンを守る事もできず、神殿に戻って来た。
持ち帰って来れたのは、大きな
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視点変わります
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降魔(プロフ) - またしてもお気に入り登録、有難う御座います! (2020年8月9日 16時) (レス) id: 6d6843d9f1 (このIDを非表示/違反報告)
降魔(プロフ) - お気に入り登録、有難う御座います (2020年6月11日 6時) (レス) id: 6d6843d9f1 (このIDを非表示/違反報告)
ヨル - ガンバッテェェ〜〜〜 (2020年5月31日 21時) (レス) id: a86e035e62 (このIDを非表示/違反報告)
降魔(プロフ) - ヨルさん» シン「そこはもうほら、ひたすら根性で耐え切って乗り越えて見せるわ。 頑張るしかない。 そしてコメ有難う」 (2020年5月31日 17時) (レス) id: 6d6843d9f1 (このIDを非表示/違反報告)
ヨル - シンガァシンガァァァ...!天使の普通の生活も心配だシィ...*\(^o^)/*オワタ (2020年5月31日 15時) (レス) id: a86e035e62 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:降魔 | 作成日時:2020年2月6日 19時