61,醜い犬 ページ15
あっ。これだ。わたしは顔を上げて叫ぶ。
『お久しぶりです江口さん!!』
？,穴「えっ⁈」
一人は穴倉君。もう一人は…さっきの人と同じ声。誰だろ。
穴「あれ、江崎？口？え……」
穴倉君がめちゃくちゃ戸惑ってる。
江「お、ようやく思い出してくれた。久しぶり、名前は…後でいいや。」
江崎さんがもう一度口を開いて、付け足した。
江「穴倉君。上司の名前くらいは覚えておいてほしかったな。江口はね、偽名だよ。あの子には悪かったけど。ごめんね!!」
いえ、それは全然いいんですけども。
『あの、もしよかったら手伝っていただけません？』
私の従兄弟睨んでるのでできるだけお早めに。
言葉にしなくても伝わったみたいで、頷いてくれた。
江「さすがにこの状況で一人突っ立ってるほど馬鹿じゃないからね。」
言い終わった時には、もう泰紀の後ろにいた。この人足どうなってんの。そのまま首根っこを掴んで、表情一つ動かさずに言った。
江「男の子なら、近所の女の子には優しくしないと。」
そのまま剛行がいる所に放り投げられて、穴倉君は避けた。気付けば、下っ端と隅に避難してる。見る感じ、慣れてるんだろうな、こういうの。
江「じゃあ、銃とナイフは没収ね。」
あ、ナイフ持ってたんだ。
江「穴倉君、何かしばる物ちょうだい。」
ポケットからロープを取り出して、江崎さんに渡した。てっきり歌い手のロープを切って渡すんだと思ってたけど、それじゃ危ないか。
江「ね、君たち俺のグループと敵対してるとこの古顔だよね。取引しない？」
泰「……何の？」
…何となく分かった。この人なら、大丈夫そう。
江「君たちが入ってるグループの情報を教える。その代わり、俺は君たちを逃がす。」
穴倉君もこれには驚かなかったみたいで、だんまりを決め込んでいた。口は災いのもとって言うしね。
泰「信用できる根拠は？」
笑顔のまま江崎さんは言う。
江「君、そんなこと言える立場じゃないでしょ。」
剛行がぼそりと呟いた。
剛「……俺らに拒否権ねえじゃん。」
江崎さんが頷く。
江「お兄さんの方が、物分かり良いんだね。」
その直後。
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ちょこ - 更新が止まってます！戻ってきてください！続き楽しみに待ってます！(´;ω;｀) (2022年4月27日 13時) (
レス) @page28 id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - 更新が止まってます！戻ってきてください！続き楽しみに待ってます！(´;ω;｀) (2022年1月13日 22時) (レス) @page28 id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
篠月(プロフ) - 70話は先の話（72話時点で）に少なからず関係してくるので、中身については触れられませんが……これからの話が、R.rさんの心に何かを与えられることを願って、今後も更新頑張っていきます。 (2021年4月10日 17時) (レス) id: b07d15d446 (このIDを非表示/違反報告)
R.r - 私７０話の最後らへん共感します。「私なんて・・・」ってよく思うんですよねー（やっば。えっ・・・病んでるの？） (2021年2月27日 18時) (レス) id: ba078f980a (このIDを非表示/違反報告)
R.r - やっぱ篠月さんって面白いですね。 (2021年2月27日 18時) (レス) id: ba078f980a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：篠月 | 作成日時：2020年10月20日 20時
