師範 ページ45
「テメェは今日で終わりだ。」
それから五日でこの屋敷を去ることになった。
不死川さんにお礼を言って屋敷から出た。
鎹鴉の知らせだと、玄弥は今、伊黒の元にいるそうだ。
久々に会いたいなと考えつつも、私は足早に自分の屋敷へと帰る。
『ただいま戻りました。師範。』
「あぁ...。」
私は屋敷に入るが全く人の気配がないことに気付く。
『もしかして...』
「あぁ...。お前が一番だA」
その後、隊士たちが来るまで、私と師範はひたすら鍛錬をしていた。
久々の手合わせでは師範に当てることはできなかったものの、前よりも攻撃できる回数は格段に増え、攻撃にあたることもなかった。
「とてもよくなっている...。ちゃんと学べたのだな...。」
『はい。たくさんのことを柱の皆さまから教わることができ、とてもいい経験となりました。』
私は師範と滝に当たりながら会話をする。
「お前に痣のことを話す。」
『痣ですか?』
「お前は、寿命が縮んでも強くなりたいと思うか?」
師範の空気は重くなる。
『私は命を差し出て強くなれるのなら、喜んで命を差し出します。』
「そうか...。なら、お前を痣を出すための鍛錬に参加させる。死ぬ気でやるんだぞ。」
『はい。』
それからは、他の隊士が来ても私は師範と同じ厳しい鍛錬を続けた。
師範と痣の話をし、痣の出現は最終局面まで待つことになった。
痣を出現させたもは例外なく、25歳までに死ぬ。
私は23歳。師範は28歳。
お互いに今、痣を出現させることは危険だと思ったのだ。
無惨を倒すまで死んではいけない。
柱を含め、無惨と戦える戦力は必ず残らなければならないのだ
最終局面は段々と近づく。
そして今日、私は、師範と共にお館様の屋敷へと出向く。
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凛(プロフ) - あゆさん» 最後まで読んでくださり、ありがとうございました! (2021年3月8日 16時) (レス) id: 4194e7bbca (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - とても楽しく読めました (2021年3月8日 16時) (レス) id: 4ea86db667 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:凛 | 作成日時:2021年2月14日 15時