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体力 ページ40

『きっつい...。』



私はひたすらに山を走っていく。




女だからといって鍛錬の内容が易しくなるわけない。



むしろ私の内容だけ周りよりも数段にきつい。




「岩柱の継子なんだからそれくらいこなせんだろ!!」




「え...あの噂の?」

「本当にいたんだな。」

「すげぇ」




周りが少しざわつく。





私の存在はあまり知られておらず、この稽古で私のことを見るのがはじめてな人がかなり多い。





『悪目立ちしてる気がするんだけど!天元!!』



「しゃべる余裕あんならこれも追加でー」





私は重りをつけながら走っているのだが、口を開けばその重りを追加される。




『...。』




段々と日が沈み始めたころ、稽古は終わった。




「大丈夫か?」



『あぁ...。天元のおかげで初心に戻れた気がする。』



「なら良かった」



今は汗をお風呂で流し終わり、一人で呼吸の精度を上げるために縁側へと座っていた。




「なんか久しぶりだな。こうやって二人で話すのは。」



『そうだね...。いつも無一郎と嘴平君と禰豆子ちゃんが一緒にいるからね。』



「あいつら、相当懐いているもんな。」



『きっと、私をお母さんに見立ててるんだと思うよ』



「お前ならいい母親になれるわ。」





涼しい夜風が頬をかすめる。




『...。死なないように鍛錬頑張らなくっちゃだね。』




「だな。」




それ以上二人の間に会話はない。




でも、二人はどこへも行かず、その空間から逃げることはなかった。




「湯冷めすんぞ」



天元はそういうと私の肩に羽織をかけた。




ふんわりと鼻を掠める天元の香り。




『私。頑張るから、明日からもよろしくね天元。』




私は見えない目を開けて天元にいう。




「おう。明日からも派手に鍛錬見てやるからな。手は抜かねぇぞ。」



『望むところ。』









 
 
 
 
 


それから一週間ほどで私は天元の所を卒業し、無一郎の所へと向かっていった。





『これまた...。すごい...ことに...』





「あ!!A!いらっしゃい!!僕の屋敷へ!!!」





そこではまた違う屍を見ることとなった。

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(プロフ) - あゆさん» 最後まで読んでくださり、ありがとうございました! (2021年3月8日 16時) (レス) id: 4194e7bbca (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - とても楽しく読めました (2021年3月8日 16時) (レス) id: 4ea86db667 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年2月14日 15時

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