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善良な鬼 ページ21

鬼に善良かどうかはない。




鬼は鬼だ。




そう思っていた私は禰豆子ちゃんに会うまで何も考えず頸を斬り続けていた。




最愛の兄を殺した鬼が憎い。




私のこの目を奪った鬼を斬りたい。




目のことに関しては天元に出会ったからもし、見えるようになったらと考えることが多くなった。




鬼への憎しみは深まるばかりであった。





だが、扉を開けた先にいる嘴平君と一緒にどんぐりで遊び、その気配はまだ幼い子供にしか見えなかった。





「禰豆子!俺たちを助けてくれたAさんだ!」




『君が禰豆子ちゃんだね...よろしくね』




私が目線の高さぐらいに屈むと彼女はムー!と言いながら私に抱きついてきた。





「禰豆子には暗示が掛かっているんです。もしかしたら家族の誰かに例えているのかもしれません。」




『そうなんだね...』




そう言いながら禰豆子ちゃんの頭を撫でた。








「あぁぁ!!!鉄球女!俺と勝負しろ!!」



『いや、名前...。』



私を目にした彼は側にくると騒がしく叫ぶ。





『...。君たち、知らぬ間に常中をできるようになったのね。いいよ、手合わせしてあげる。』




「俺様は強いからな!!」




『はいはい。』





 
 
 
 
 
 
(やっぱり変な子だ。)

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(プロフ) - あゆさん» 最後まで読んでくださり、ありがとうございました! (2021年3月8日 16時) (レス) id: 4194e7bbca (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - とても楽しく読めました (2021年3月8日 16時) (レス) id: 4ea86db667 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年2月14日 15時

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