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継子 ページ17

私は木と木を移動しながら走る。




「Aさん!降ります!!俺、走れます!!」



『そんな怪我で何を言ってるの?大人しくしなさい。あと、その鬼は結局誰なの?』




私の言葉に不満を持ちながらも大人しく鬼のことを話してくれた。




『なるほど...』



(これは大変なことになりそう...)





そう思いながら走っていた時、後方から隊士が追いかけてきていることに気がついた。





『竈門君、降りなさい。ここからはまっすぐ禰豆子ちゃんと一緒に走るのよ。』





彼らが走っていく背中を眺めていると後ろから隊士が私を抜けて走って行こうとした。





『止まりなさい。上官の命令よ?』




そう言って私は鎖を彼女の足に巻きつけて行手を阻み、彼女を木から落として鎖とともに宙吊りにした。




「隊律違反ですよ。」




『戦っていないから大丈夫よ。貴方は誰かの継子?』




先程の胡蝶様と似た気配の彼女に問いかける。




だが、一向に返事は返ってこなかった。







『はぁ...私の予想だと胡蝶様の継子じゃない?』




これでもまだ無言だ。




『貴方、この命令は誰から?』




「師範の指示に従っただけなので。」



 
ここにいる師範と呼べる人は胡蝶様しかいない。





「カァ!カァ!!炭治郎と禰豆子を鬼殺隊の本部へと運べ!!!」




私の頭上で急にカラスの声が聞こえた。




『とりあえず、下ろすね。』




彼女を下ろしたあと、私は急いで竈門君を探し出し、彼をまた背負うと禰豆子の入っている箱を持ち本部へと向かっていった。








(ややこしい事になってしまった...)




私の背中で寝る竈門君が起きない様に気をつけながら私は朝日が登る山の中を駆け回る。






(すごい泣きそうだなぁ...師範...)

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(プロフ) - あゆさん» 最後まで読んでくださり、ありがとうございました! (2021年3月8日 16時) (レス) id: 4194e7bbca (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - とても楽しく読めました (2021年3月8日 16時) (レス) id: 4ea86db667 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年2月14日 15時

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