オレだけがハッピーエンド【東雲彰人】 (ページ9)

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傷が９つページ9

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「ああ、そういえば次のライブ先輩見に来るかもって用事がなければ」

次の日の放課後、メンバーにそう伝えるとこはねを覗いたふたりの顔色が若干悪くなった

「…A先輩の事だよね」

「いやまあ…ライブハウスで問題起こさなければなんでもいいけども」

「見に来るだけなのに起こさねぇだろ…」

「わからないよAAだもの」

冬弥と杏からの信用のなさにため息がでそうになる

先輩はそこまで酷い人だと思わねえけどな…

「でもそんなに警戒されるような先輩ちょっと気になるかも…」

「顔はいいんだけどねあの先輩
見た目だけなら彰人とお似合い」

「確かに顔はとても美人だな」

強調される＂顔は＂の単語に顔を顰める

顔だけじゃないっつの声もスタイルも良いし
やらかさない限りはちゃんと優しくしてくれるし…

「…彰人、俺たちが悪かった
だからそんなに怖い顔しないでくれ」

「彰人！こはねが怖がってるでしょ」

「…すまねぇ無意識だった」

ハッとして慌てて力を抜く

悪い噂ばかりだから言われるのは仕方ないけども…
恋人なんだから悪く言われたら複雑な気持ちになる

「ま、まあ切り替えて次のイベントどこ出るか考えようぜ」

「そ、そうだね私はここのイベント出たいけど…杏ちゃんが用事あるみたいで」

「でもこはね1人で行かせるのはまだ不安だからあんた達に付き添いお願いしたいんだよね」

「ああ、そこなら俺達も出ようって話はしてたんだが俺が行けなくて…
だから小豆沢と彰人、2人でになってしまうんだ」

「オレはいいけど…こはねはそれで大丈夫か？」

「う、うん！ありがとう東雲くん」

そういやこはねと2人で出るのは初めてだな

どの歌がいいか悩むな

4人で歌っているものを女子パート男子パートで分けるのもアリか？

「あれは？今練習してるチルドレンレコードとか試しにやってみなよ」

「それもいいかも！」

「じゃあそうすっか」