オレだけがハッピーエンド【東雲彰人】 (ページ41)

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傷が41こページ41

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「ほんとに泊まってっていいんですか？家の人とかは…」

「一人暮らしだからいーの」

親に電話で怒られたが明日の朝にすぐ帰るという約束でとりあえずOKを貰った

…さすがに女子の家に泊まるとは言ってないが

「明日の朝までに熱下げなきゃでしょほら寝て寝て！」

「オレ別にソファでいいですから」

「私がまだ使うの！そもそも体痛くするでしょ
ちゃんと寝るんだよ？水と冷えピタここに置いたからね」

「センパイはどこで寝んの」

「隣の自分の部屋で寝るからなんかあったら遠慮せず来ること
はい、じゃあおやすみ」

ベッドに押し込まれ部屋のドアを閉められる

普段まだ起きている時間だからなかなか寝付けない…がスマホを取るのもめんどくさい

目つぶってりゃ寝れるか…

段々と意識が遠のく顔、暑っついなあ

┈┈

「彰人起きて、朝だよー6時半だよー
…よし、熱下がってそうもう大丈夫かな」

「…センパイ顔近い」

目を開けるとおでこをコツン、と合わせられていた

ほぼ0距離を寝起きにはちょっと…うん…

「はい制服着替えたらリビング来てね朝ごはんパンしかないけど良い？」

「全然、家で食うんでいいっすよ」

「夜食べてないのにそれはダメ」

多分アイロンもかけてくれたのであろう制服を渡される

着替えていると取れかけていたワイシャツのボタンも縫われていることに気づく

…そんなのしなくて良かったのに

髪を手ぐしで軽く整えてからリビングへ行く

鏡がないからよく分からないが、そこまで酷い寝癖はなかったはず…

「具合大丈夫そう？」

「まあそれなりに…あ、ボタン縫ってくれてありがとうございます」

「お礼なんていいのにはい、ジャム何個かあるから好きなの使って」

机の上に並べられた朝食とエプロンをつけているこころセンパイをみてふと零れる

「…嫁みてえ」

「ふーん、羽宮彰人になる？」

「なっそういう事じゃ…つーか逆だろ普通東雲こころだろ」

「そこなの？」

ああもう、ほんとに何言ってんだオレは

こころセンパイと居ると調子狂うほんとに良くない

「食べたらちゃんと家帰るんだよ朝早いけど車も少ないわけじゃないし気をつけてね
少しでも体調悪かったら学校休むんだよ？昨日高熱出してるんだし一応帰ったら熱計ってね」

「あーはいはいわかりました」

前年撤回この人は親だ