オレだけがハッピーエンド【東雲彰人】 (ページ39)

今日:9 hit、昨日:2 hit、合計:79,509 hit

傷が39こページ39

.

「彰人大丈夫そ？真っ青だけど」

「東雲くん、早めに帰った方がいいよ休むならベッドのほうが…」

吐きそうだとても気分が悪い

WEEKEND GARAGEのカウンターで突っ伏して動かない俺を心配して杏とこはねが声をかけてくる

体調不良の原因なんてわかってるただのストレスだ

「わーってるけど…」

「じゃあ早く帰りなさいよ」

「ここダメならセカイ行く…」

「セカイじゃなくて帰りなさい！！東雲くん馬鹿なの？！」

こはねに怒鳴られ渋々起き上がる

なんとなく家には帰りたくなかった

昨日の夜絵名がうるさかったからまだヒステリー起こしてるかもしれねえし

学校から直で来たもんだから重い荷物を持たなければならない

…だりぃわ

「1人で帰れそう？」

「あー大丈夫…って雨降ってんじゃねえか」

「うわあホントだ…東雲くん、傘ある？なかったら貸すよ」

「…いやいいじゃあまたな」

なんかあるじゃん雨に濡れて帰りたい日

後ろから悪化するぞ馬鹿とか頭までやられたのかなとか暴言が聞こえてきたけど無視した

体調悪化して倒れた方が今はきっと、よく寝れる

いつも行かないような道をとりあえず歩く

冷えて体温が下がっているはずなのに顔は熱い

頭もクラクラしてきたもう風邪確定じゃん

視界が歪むこれ以上走ったら倒れそうだ

足がどんどん動かなくなってくる

「あれ、彰人？なんでウチの前に…」

「こころ、せんぱい？」

たまたまだとはいえこころセンパイに会えてよかった
だってこのまま倒れたら流石に病院行きだったろうし

「傘は？家はどこ？なんでこんなに顔だけ熱いのかな〜？？」

「…はは、スミマセン」

「とりあえず家入れたげるから」

こころセンパイはオレの手を引いてすぐ側の自分の家へと歩く

明らかに怒っている声だったなー…

まあそうよな帰ってきたら後輩が家のそばで倒れかけてんだもん

「あーもー…帰れるの？」

「つらいっすね」

「粗大ゴミに出してあげてもいいよ」

「すみませんてば」