オレだけがハッピーエンド【東雲彰人】 (ページ29)

今日:14 hit、昨日:2 hit、合計:79,514 hit

傷が29こページ29

.

「さっきのより着やすい」

「ふむ…彰人はなんでも似合うな！」

「あんたには言われたくないですね」

それにさっきの服より明るい印象

鏡で見てみたが、自分でもそれなりに似合っていると思う

「こっちのもいいが色的にもなんというか…いつものと似てると言うか…うむ…さっきのやつを着ることにしよう！ありがとうな、彰人！」

「こっちの方が東雲くんに似合うよ天馬はさっきのやつ」

「いやオレに似合うかどうかはどうでも良くないですか？」

「そうだな彰人はこっちのほうが似合っている！」

「話聞け」

衣装も決まり、もういいだろと脱ごうとする…が

「東雲くんまだ脱がないでこっち来て」

「えっ」

A先輩に呼ばれそっちに行くとさっきセットした髪を崩される

「…よし、やっぱ似合う
でもセンターより少しずらした方がいいかな…えーっと…」

さっきワックスを付けられたところクシで無理やり解かれたので結構痛い泣くかと思った

「…よし、イケメン完成」

「おお、彰人すごくかっこいいぞ！うちのショウに出てもらいたいくらいだ！」

「それは遠慮します」

自分じゃどうなってるか分からないが多分センター…より少しズレた位置で前髪が分けられているのだろうか

2人からカメラを向けられて少し恥ずかしいてか撮るなよ…

「そうだ、天馬さっきのもう一個の衣装着てよ
2人のツーショ撮らせて待ち受けにするから」

「待ち…えっ」

「少し待っていろ、すぐ着る」

「えっ」

待ち受け？冗談だろ
この格好の写真は嬉しさより恥ずかしさが勝つわ

「着たぞ！髪やって貰えるか！」

「任せんしゃい」

司センパイの声にハッとして後ろを向くと、童話に出てくるような王子様みたいで

うわー…顔がいいってずるい

オレもあれくらいかっこよければA先輩ももっとオレのこと好きになってくれるかもしれないのにな

「東雲くん、写真撮るよ〜 …2人とも顔良すぎない？」

「そうだろう！彰人もかなりのイケメンだな！」

「そうっすか？だといいんですけど」

司センパイに釣られて何となくでポーズをとる

「…うん、かっこいい！ほんとリアコしちゃうよ〜」

「オレらはアイドルなのか？」

「司センパイはショースターでしょ…」

写真を送って貰ってやっと衣装を脱ぐ

司センパイの衣装なのでもう着ることは無いけど
少しだけ、名残惜しかった