オレだけがハッピーエンド【東雲彰人】 (ページ19)

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傷が19こページ19

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「はあ…疲れた…」

「ねむい…しのにょめくん部屋行こ…」

「…しのにょめ」

「うるさあいー！早く寝るの！片付けろ！」

しののめ、言えてないかわいい

折角やり切ったプリントを無くさないようファイルにしっかり挟んでからしまう

「しのにょ…しにょ……彰人くん」

下の名前で呼ばれたの、初めてだ

なんだろう、幸せがすごい

名前呼ばれただけなのになんか、嬉しさで泣きそう

「なんですか」

「ソファで寝るか一緒に寝るかどっちがいいの」

「……ソファ」

「一緒に寝る？おっけ」

「ちょっと？！」

なん、は？一緒に寝るつもりなのこの人？

やっでも無理にでもソファで寝たら先輩に嫌われちゃう？

でででもでも一緒に寝るのはちょっとアウトだと思うんですけど？！

「…文句ある？」

「なっ…い、です…」

きっと眠くて顔色が悪いのだろう

それプラスで睨まれたら…逃げられるわけなくて

結局いつも通り先輩の言いなりになってしまった

手を引かれて先輩の部屋に行く

いやでも寝るだけだしうん寝るだけだし

──って信じてたんだけども

「彰人、警戒心無さすぎる」

「な、せんぱ、まって、ねえ」

…なぜオレは押し倒されてるのでしょうか

食われるのオレ今から食われんじゃねえのてかそれ以外ないのでは

なんか1周回って冷静になってきた

頬を軽く撫でられる少しくすぐったい

「はあーねむなんで彰人あんなに遅いの」

「すみませ、いだｯ」

思いっきり頬を引っ張られる

いきなりなもんだから結構大声が出てしまう

「なにその声もっとかわいいい声だしてよ…ねえ？」

「んな事言われても…」

ほっぺ抓られてきゃあ♡って言えばいいのか？

…キモすぎて死ねるぞそんなん想像で吐ける

「んん〜〜何しよう眠いけど寝たくはないんだよねお泊まり久しぶりだから
あ、そうだちょっと遊んでから寝ようよね、遊ぼ！」

目をキラキラさせながら何かを考えているけど正直あまりいい予感しない

寝ようよ先輩、てか寝させてくれ心臓爆発しそうだから

「…えっと、なにして、ですか？」

「ちょっとさ、たまには恋人っぽいことしよ？」

…それは、オレが想像しているようなものであっているのだろうか

顔が熱い確実に今のオレの顔は真っ赤だ

ちょっとクラクラしてきた無理助けて誰か

「好きだよ、彰人」

もう、これ以上無理だって