オレだけがハッピーエンド【東雲彰人】 (ページ13)

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傷が13こページ13

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「彰人、いつの間にピアス変えたんだ？」

「変えたっつーか…交換？」

「…交換って、A先輩とか」

「おう」

放課後のセカイのカフェで杏とこはねを待っていると冬弥に言われる

紫似合わないな、女性物だしちょっと違和感を感じる、だとか

先輩も言ってたなソレ
ついでにオレも思ってる似合わねえって

「あの先輩と絡むことはもう止めない。だが授業をサボるのは良くないぞ」

「わーってるよ、オレだってサボりたくてサボってる訳じゃねえし…」

違うクラスとは言えど、怒られているのを数回目撃されたからバレている

まあ隠してる訳でもないけど…

確かにオレはただでさえ勉強得意なわけじゃねえのに
サボってたら余計に落ちるから考えねえと

「…そういえばあの先輩は頭がいいらしいなどうせなら教えて貰ったらどうだ」

「どこ情報だよ」

「安心してくれ、神代先輩情報だ」

同じクラスの神代センパイがいうなら間違いないだろうけど…先輩、頭良かったんだ

サボってばかりだし不良っぽいなのに頭がいいって

「…ギャップすぎて死ぬ好きだ」

「彰人大丈夫か？情緒が凄いことになっているが」

いやいや…あんなやばそうな見た目だとか態度なのに中身優しいってそれだけで既に好きなのに

さらに頭いいって何？もう好きが破裂してぶん殴られた気分

もはや自分でも何言ってんのか分かんねえ

「勉強教えて貰えるか頼んでみようかな…」

「教えてもらうならちゃんと休み時間にするんだぞ」

「へーへー」

未だに自分から送ったことの無いLINEのトーク画面を開く

なんて送ればいいんだ？無難に勉強教えてくださいでいいのか？

スマホの画面と睨めっこしている間に杏とこはねが来てしまった

「何悩んでんのそんな怖い顔して」

「先輩に勉強を教えてもらいたいが送るLINEの内容で悩んでいるそうだ」

「直球に言えばいいのに…てか冬弥が教えれば良くない？」

「まあ…俺が言い出したから」

「あ、そう…」