傷が2つ ページ2
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「…本気で言ってんの?」
目の前にいる女子──AA
彼女は1つ年上で、変人ワンツーの物作ってる方と同じクラス
悪い噂ばかりで、不良という言葉が良く似合うような先輩
今だって告白してると言うのにスマホをずっといじっている
「本気です オレは先輩が好きです」
「ふーん…まあ君顔かわいいし…アリかな 名前なに?」
「あ、し、東雲彰人です!」
顔かわいいって…かわいい、のか?オレの顔は
自分ではカッコイイ系だと思っていたから少し困惑する
いやイケメンとかそう思ってる訳じゃねえけど
でも好きな先輩に言われたのは嬉しくて顔が赤くなっていく
「…ねえLINEとかしてないの 交換しよ」
「っ、是非!!」
とても綺麗な笑顔
遠くから眺めてただけのそれが、今自分に向けられている
それが嬉しくて、ちょっと恥ずかしくて、なんかもう…爆発しそうだ
「…うん、できた よろしくね、東雲くん」
「は、はい!」
大好きな先輩の、連絡先
追加されましたの文字を見て思わずニヤける
「東雲くんって─」
昼休みの終わりを告げるチャイムがなり先輩の言葉が遮られる
…そういえば次移動だったような
「すみませんオレ次移動なんで!失礼します!」
「え、あ東雲く…」
遅れて怒られるのだけは勘弁だ
先輩ともっと話していたいが…移動遅れて後から入るのちょっと恥ずかしいし
慌てて走り出したオレは先輩に呼ばれているのに気づけなかった
「─他にも彼女達いるって、いつ言おう」
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黒猫 - コメント失礼しますっ!!今までの作品の中で、1番好きです😭✨これからも、無理のないよう頑張ってください🙇⋱ (2022年2月13日 22時) (レス) @page21 id: 8f1acdf27e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かなた | 作成日時:2021年11月12日 22時