高華の大狼

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ﾖﾅ「…ロウガ！」


『っ…姫様』


ﾖﾅ「ロウガ！」


『あなたは…？』


ﾕﾝ「俺はユン。通りすがりの美少年だよ。」


『そうか…姫と私達を救ってくれたのか…
ありがとう』


ﾕﾝ「っ別に！死なれたら困るから助けただけだし…(それよりあんた、女だったんだね)」


『っ！』


バレた…

体を見てみると包帯が

巻いてある…

なるほど…だからバレたのね




ﾕﾝ「はいはい。言い合いは後にして」


ｲｸｽ「目が覚めたのですね！ロウガさん！」


『どうして俺の名を…痛っ！』



何だこれ？

俺は昔

この人に会って

自分がーーである事を教えてもらって…



『！お久しぶりです。イクスさん』


ｲｸｽ「覚えててくれたんですね！」


『あはは…実は今思い出したんですけどね』


ｲｸｽ「とりあえず、話したいことがあるので
外に来てください」




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ﾖﾅ「神官様」


ｲｸｽ「…神の声を、聞きたいですか？」


ﾖﾅ「…ムンドクに、神官様に道を示して頂くように言われたの｣


ｲｸｽ「あなたがただ真っ直ぐに生きたいのなら、熱き血潮を止められぬのなら。
あなたに神の声を伝えましょう」



闇 落つる 大地

竜の血により 再び蘇らん

古の 盟約に従い

四龍 集結せん時

王 守護する 剣と盾が目覚め

ついに 赤き龍 暁より帰り給う



ﾖﾅ「さっきの予言。赤き龍って神話に出てくる緋龍王のこと？」


ｲｸｽ「そうです。建国神話とは…」

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