高華の大狼

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ﾊｸ「あーもっと小振りのが良いんだよな〜」



そう言って店をあさっていると

店主が出てきた

あ！

良い子は真似しちゃダメだよ(ﾆｯｺﾘ)



「あっちょハク様！ロウガ様！何やってんの
こんな夜中にウチの商品を」


『悪いねオヤジ、起こしちゃったね』


「いやそうじゃなくて。戸 壊れてるし」


ﾊｸ「小振りの剣と弓が欲しい」


「狩りにでもいかれるんで？」


ﾊｸ「…そうだな。行ってくる｣


『長旅になりそうだが』


ﾊｸ「邪魔したな」



そう言ってハクは

店主にお金を渡した



「ハク様がお代を!?」


ﾊｸ「オヤジ。世話になったな…長生きしろよ」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『さてとハク。行くか』


ﾊｸ「あぁ。」


ﾖﾅ「ハクーーー！ロウガーーー！」



姫様が名前を呼んで

走ってきた



ﾖﾅ「私 ここを出る。一緒に来なさい！」


『帰りなさい。長老にはその旨伝えてある。
もうここは大丈夫です。あなたは静かにここで暮らして下さい』


ﾖﾅ「ハクとロウガは？
行くのを許した覚えはないわ」


ﾊｸ「許すも許さねぇも、もう俺達は将軍じゃねえし副将軍でもない。それにあんたの従者でもない」



…姫様が、俺達の前に立ちはだかった



『どいてください』


ﾖﾅ「もう決めたの」


『どう思おうが、私達は連れていきません。』


ﾊｸ「…じゃあ金は？今のあんたに俺達の働きに見合う金を、払うことが出来んのか？それとも、体で払うか？」


ﾖﾅ「…あげられるものなんて何もないわ」


ﾊｸ「物分りがいいな。さぁ戻れ」


『さようなら。ヨナ姫』


ﾖﾅ「…でも！お前達が欲しいもの。私にハクとロウガをちょうだい！」



なっ


『なんだよそれ…』


ﾊｸ「あんた…すっげーワガママ」


『あーもう』


ﾊｸ「これだから……」


「『…あんたの勝ちです姫様』」



「…ハ…ク…」



何だこの声…

げっ



ﾊｸ「ジジィ！｣

『じっちゃん！』


ﾑﾝﾄﾞｸ「さっきから聞いていれば、姫様に対する暴言の数々、何度射殺そうかと…」


ﾖﾅ「ムンドク、探してたのよ。私…っ」


ﾑﾝﾄﾞｸ「孫をまた一人、手放すようじゃ」


ﾖﾅ「私…みんなにも言われたの、家族だって
嬉しかった。だから出ていくの
ムンドク、どうか風の部族を守って」


ﾑﾝﾄﾞｸ「…忘れないで下され姫様。貴方の事は、どんなことがあっても我ら風の部族は誰を敵に回してもお味方致します」



じゃあね

さようなら

みんな…

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