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平野くんを先頭に歩道橋を登る。
けれど...
実際に登ってるのは平野くん1人。
平野くんに続いて私も登ろうとしたら、伊達さんに引き止められた。
けどそれを知らない平野くんは、嫌そうに手を上下に振りながら階段を上っていってる。
｢もうほんとに嫌だぁ〜。
これ絶対蜘蛛が上から落ちてくるじゃん｣
一生懸命話す平野くんだけど、後ろにいない私達は返答なんかできない。
それを不思議に思ったのか、平野くんがゆっくりと後ろを振り返った。
そして...
｢何で来てない！？ねぇ何で！？｣
物凄い勢いで階段を駆け下りてきた。
｢もうマジでやだ。ほんとにヤダ｣
自身の腕をばしばし叩いている平野くん。
｢ほんとにどうしたんですかぁ？｣
喋り方まで弱々しくなっている。
さすがにこれは悪いことしちゃったよね。
私も嫌な所に1人で立ってるとか無理だし。
｢ごめんね。次は行くから｣
｢来てね。絶対後ろからついてきてね！｣
｢うん｣
切に願う平野くんの眼差しに、とりあえずこれ以上悪ふざけせずについて行く。
それでもやっぱり平野くんは信用できないらしく、登る前とか登っている時に、何回かいなくなっていないかの確認で後ろを振り返っていた。
いろいろありながらも、何とか歩道橋を登りきる。
見えてきたのは壮大なトウモロコシ畑。
そこを抜けると、ずっと探し続けていたたくみの里と書かれたバス停が見えてきた。
やっと見つかった。
お店の人の話だと20分ぐらいでつくってわけだったけど、これ絶対それ以上歩いた。
｢次のバスまで後何分？｣
伊達さんの言葉を聞いて時刻表を確認すると、次にバスが来るのは約1時間半後。
それまでの間は飲食店を見つけて食事をとることにした。
そして見つけたのはこんにゃく屋さん。
ここでも平野くんが交渉に行ってくれて、スムーズに話が進んだ。
食後にはお店自慢の天然かき氷もご馳走になった。
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Sakura(プロフ) - いーちゃんさん» いーちゃんさん。リクエストありがとうございました！ (2019年12月22日 1時) (
レス) id: 526275f0cc (このIDを非表示/違反報告)
Sakura(プロフ) - アリアさん» アリアさん。リクエストありがとうございました！ (2019年12月4日 22時) (レス) id: 526275f0cc (このIDを非表示/違反報告)
いーちゃん(プロフ) - 初めてコメントします、いつも楽しくお話読ませていただいています！山田くんと家でのんびりしてる話が読みたいです…ざっくりでごめんなさい！ (2019年10月27日 20時) (レス) id: 88ec87dc0c (このIDを非表示/違反報告)
アリア - 羽生君とのお話が読みたいです！ (2019年10月27日 20時) (レス) id: 7976418ec0 (このIDを非表示/違反報告)
Sakura(プロフ) - さくらさん» こちらこそありがとうございます！ (2019年10月26日 20時) (レス) id: 526275f0cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Sakura | 作成日時：2019年9月15日 14時
