ブラック校則 ページ33
｢如月Aさん。オールアップです！｣
その場にいた方達から暖かい拍手が送られる。
全部終わったんだなって実感するこの瞬間は、嬉しくもあり寂しくもある。
｢ありがとうございます｣
最後だからこそ、丁寧に頭を下げる。
お疲れ,良かったよ,お疲れ様と色々な方から飛んでくる声に1つずつは無理だけど、できる限り返すようにお礼を伝えていく。
とその時だった。
本来ならスタッフの方がお祝いの花束を持って来てくれるはずなのに、花束を持って現れたのは...
｢おめでとう｣
｢Aちゃんおめでとー｣
私よりも先にオールアップしていた勝利くんと海人くんだった。
｢えっ！嘘、なんで｣
お礼よりも先に、驚きの声が上がってしまう。
多分駆けつけてくれたんだろうけど、何も聞いてない側からするとほんとにビックリ。
｢お疲れ様｣
勝利くん。
｢お疲れ様｣
海人くんと、順に抱き合う。
ただでさえ泣きそうだったのに、突然の事で余計に涙が出そうだ。
一応メイクをしてるから崩さないように目頭を抑えるだけにしてると、それに気づいた勝利くんが笑いながら頭を撫でてきた。
｢また泣きそうになってる｣
｢これで終わりだと思うと…｣
私がそう言うと、海人くんが抱きついてきた。
｢分かるよ、すっごいよく分かる。
寂しいよね。海も寂しい｣
｢海人くん｣
お互い泣きそうな顔で抱き合う。
勝利くんは若干呆れた顔をしつつも、やっぱりそこは勝利くんで、優しい表情で私達の背中を数回叩いてくれた。
｢ほらAはコメント｣
｢あっそうだ｣
びっくりして忘れてた。
花束を抱え直してから、監督とスタッフさん、そして共演者の方と向き合う。
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Sakura(プロフ) - いーちゃんさん» いーちゃんさん。リクエストありがとうございました！ (2019年12月22日 1時) (
レス) id: 526275f0cc (このIDを非表示/違反報告)
Sakura(プロフ) - アリアさん» アリアさん。リクエストありがとうございました！ (2019年12月4日 22時) (レス) id: 526275f0cc (このIDを非表示/違反報告)
いーちゃん(プロフ) - 初めてコメントします、いつも楽しくお話読ませていただいています！山田くんと家でのんびりしてる話が読みたいです…ざっくりでごめんなさい！ (2019年10月27日 20時) (レス) id: 88ec87dc0c (このIDを非表示/違反報告)
アリア - 羽生君とのお話が読みたいです！ (2019年10月27日 20時) (レス) id: 7976418ec0 (このIDを非表示/違反報告)
Sakura(プロフ) - さくらさん» こちらこそありがとうございます！ (2019年10月26日 20時) (レス) id: 526275f0cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Sakura | 作成日時：2019年9月15日 14時
