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｢また来てな｣
｢じゃあね、Aちゃん｣
夕飯もご馳走になり、話に一区切りがついた頃には夜の8時を過ぎていた。
｢ほらA、行くで｣
隣に帰るだけで、時間にしたら1分もかからない。
それでも廉は送ってくれる。
｢今日はごめんな。
それと遅なったけど、合格おめでと。
また春からよろしく｣
家の門前で祝ってくれた廉。
まだお礼の言葉伝えてられてなかったっけ。
｢おめでとう！
こちらこそよろしく｣
自然と浮かぶ笑顔に、廉は照れくさそうに私の背中を押した。
早く中に入れって意味だと思う。
最後に手を振ってから、自宅へと入った。
＿＿＿
それから約1ヶ月の春休みを満喫した。
桜が散り始める4月。
今日は入学式だ。
親は後から来る事になっているので、先に私と廉で向かう事にした。
｢今日から待ちに待った高校生活スタートやで｣
電車のつり革を掴みながら、ウキウキしている廉。
昨日からこの状態で、今朝も1時間くらい鏡の前で前髪のセットをしていた。
馬鹿なんじゃないのって何度言いそうになったことやら。
｢Aは部活入るん？｣
｢まだ決めてないよ。廉は？｣
｢決まってるやん。サッカー部！｣
小学校から続けているサッカーは、廉の得意スポーツの1つ。
中学もサッカー部だったから、なんとなくそうかなとは思ってた。
でもこれがまた女子の心を掴むスポーツだから、試合がある日なんて、他校からも応援が来る。
高校はどうなるんだろうかと思いながら、頑張ってねと伝えた。
電車に揺られること数十分。
目的の駅に着いた。
｢降りるで｣
朝の電車は人が多くてはぐれる可能性が高いからと、さりげなく手を握ってくれる。
人の波を避けるその背中が、頼もしく見えた。
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Sakura(プロフ) - Ren_ymd.さん» Ren_ymd.さん。コメントありがとうございます！はい！！ (2019年9月15日 21時) (
レス) id: 526275f0cc (このIDを非表示/違反報告)
Ren_ymd.(プロフ) - 面白かったです！続きとても楽しみにしてます！頑張ってください！ (2019年8月15日 16時) (レス) id: 5da2d93ad2 (このIDを非表示/違反報告)
Sakura(プロフ) - kingkokoaさん» Kingkokoaさん。コメントありがとうございます！そう言って貰えると凄く嬉しいです（笑） (2019年8月10日 10時) (レス) id: 526275f0cc (このIDを非表示/違反報告)
kingkokoa - 面白かったし見ててキュンキュンしまくりですっ (2019年8月6日 14時) (レス) id: 9edbb6a4b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Sakura | 作成日時：2019年8月3日 23時
