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殴られた廉は噛み付く勢いで先生に迫る。
｢何するんですか！たんこぶできるやん！！｣
｢たんこぶ1つくらいで騒ぐな。
それよりも永瀬の声が廊下に響いて五月蝿い｣
｢それは紫耀がちょっかい出すんが悪いんやって｣
｢あーはいはい。
なら取られないようにしっかり見てろ｣
適当に返す先生。
必死に伝えようとする廉と、それを冷たくあしらう先生の温度差に紫耀くんはずっと笑ってる。
この場は放っておいて先に教室に入ろうかと思った時、勢いよく教室のドアが開いた。
それは今日も明るい笑顔が魅力的な海ちゃんによるもの。
｢あっ終わったんだね！
これから部活でもよろしく｣
私に気づいた海ちゃんが手を握ってきて、上下に勢いよく降った。
｢こぉら海人！おまえ何手なんか握ってんねん｣
海ちゃんは廉によって離された手をプラプラ振りながら、廉の馬鹿力って頬を膨らませている。
｢お前ら分かったから教室入れ。
平野も自分のクラスに戻れよ。チャイム鳴るぞ。
チャイム鳴った後に廊下なんて歩いてたら、見回りのたっきーにドヤされるぞ｣
たっきーこと、滝沼先生は生徒指導を担当している。
絵に書いたようなお団子ヘアにメガネ、いつもきちんと着こなされているスーツ。
校則違反はもちろん、HR中に意味もなく廊下を出歩いていたらすぐに叱りの声が飛んでくる。
でも何故か憎めない雰囲気を持っていて、着いたあだ名がたっきー。
紫耀くんはそれを聞くと、やばっと言って教室に戻って行った。
さようならーと言うのも忘れずに。
｢朝からフルで走れるとか、あいつ化け物だな｣
風のように走り去っていくその背中を見ながら、ぽつりと零れた言葉。
それには申し訳なく思いながらも、心の中で納得してしまった。
とその時、海ちゃんがあーと大声を出した。
｢うるさいねんけど｣
｢どうしたの？｣
隣にいた廉は、耳を抑えながらその場から離れた。
けどそれすら気にしてない海ちゃんは、手に持っていた紙を先生に手渡す。
｢これお願いします！！｣
それは入部届けだった。
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Sakura(プロフ) - Ren_ymd.さん» Ren_ymd.さん。コメントありがとうございます！はい！！ (2019年9月15日 21時) (
レス) id: 526275f0cc (このIDを非表示/違反報告)
Ren_ymd.(プロフ) - 面白かったです！続きとても楽しみにしてます！頑張ってください！ (2019年8月15日 16時) (レス) id: 5da2d93ad2 (このIDを非表示/違反報告)
Sakura(プロフ) - kingkokoaさん» Kingkokoaさん。コメントありがとうございます！そう言って貰えると凄く嬉しいです（笑） (2019年8月10日 10時) (レス) id: 526275f0cc (このIDを非表示/違反報告)
kingkokoa - 面白かったし見ててキュンキュンしまくりですっ (2019年8月6日 14時) (レス) id: 9edbb6a4b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Sakura | 作成日時：2019年8月3日 23時
