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スマホで時刻を確認すると、8時50分。
HRまで後10分ほど。
マナーモードに設定してからポケットにしまうと、少し前に廉と紫耀くんの姿が見えた。
そこは私達のクラス前の廊下。
廉と何か話していた紫耀くんは、私が戻ってきたことに気づくと手を振ってくれた。
｢おつかれさん｣
鞄は机の横にかけてあると言う廉。
お礼を言ってから、何気なく目の前にある紫耀くんの顔を見てみる。
廉はもちろん、紫耀くんは学校一の人気を誇るくらいのイケメン。
だけどやっぱりさっきの先生達とは違う。
年齢のせいかな？
｢さっきから紫耀の顔見すぎやろ｣
｢俺の顔に何かついてる？｣
｢ううん｣
見続けたら変わるのではと思い、とりあえず見つめ続ける。
けどそれを邪魔してくるのが廉。
｢せやから見すぎやろ。
そんなに見たいんなら俺にしろや｣
｢廉はいい｣
バッサリ返すと、紫耀くん爆笑。
｢何でや！｣
｢だって廉に色気なんてないじゃん｣
私が知る限り廉は色気より食い気。
紫耀くんはおろか、先生達の色気には程遠い。
｢俺だって色気の1つくらいあるわ。
それによく考えてみ。
紫耀こそ色気なんてないで、絶対。
色気よりぬれおかき。
色気より天然。
色気よりゴリラやん｣
熱心に紫耀くんの色気が無い事について語る廉。
紫耀くんはゴリラについての部分だけ訂正を入れてから、私の方を向いた。
｢色気なんて急にどうしたん？
誰かの色気にでもやられた｣
軽く首を傾げながら微笑むその姿。
それだけで十分紫耀くんから色気が溢れてる。
ドキマギしながらも、首を振って否定する。
｢おいこら紫耀！
Aの半径2m以内に入ったらしばくで。
この女ったらし！！｣
よっぽど私がわかりやすい反応をしたからなのか、過保護な廉登場。
私を後ろに隠し、猫のように、又は番犬のように紫耀くんに威嚇してる。
とその時。
｢永瀬、お前五月蝿い｣
日誌らしきもので頭を殴られた。
思いのほか痛かったのか、殴られた箇所を抑えながら飛び退く。
私と紫耀くんが同時に振り向くと、そこにいたのは二宮先生だった。
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Sakura(プロフ) - Ren_ymd.さん» Ren_ymd.さん。コメントありがとうございます！はい！！ (2019年9月15日 21時) (
レス) id: 526275f0cc (このIDを非表示/違反報告)
Ren_ymd.(プロフ) - 面白かったです！続きとても楽しみにしてます！頑張ってください！ (2019年8月15日 16時) (レス) id: 5da2d93ad2 (このIDを非表示/違反報告)
Sakura(プロフ) - kingkokoaさん» Kingkokoaさん。コメントありがとうございます！そう言って貰えると凄く嬉しいです（笑） (2019年8月10日 10時) (レス) id: 526275f0cc (このIDを非表示/違反報告)
kingkokoa - 面白かったし見ててキュンキュンしまくりですっ (2019年8月6日 14時) (レス) id: 9edbb6a4b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Sakura | 作成日時：2019年8月3日 23時
