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それからの学校生活は平穏に過ぎていった。
唯一変わった事は、廉と海ちゃんも部活に入部し、放課後の集まりが少なくなった事くらい。
さぁぁあと吹き込んできた風。
窓の外に視線を向けると、校庭でサッカーをしている廉の姿が目に入った。
その隣には紫耀くんもいる。
部活か...
どうしようかなって思いながら眺めてると、背後から声をかけられた。
｢用がない生徒は速やかに下校しろ｣
それは二宮先生だった。
｢さっきから見てるけど、サッカー部のマネージャーでも希望してんの？｣
｢まさか。
私運動得意じゃありませんし、サッカーの知識なんてありません｣
｢ふーん。なら美術部の見学にでも言ってきたら。
確かコンクールで金賞取ってたよな｣
｢絵は昔から好きで良く描いてたので｣
その時のお題が｢絆｣で、浮かんだのは6人の姿。
だから私は人物画を描いた。
陽だまりの中笑い合う6人を。
｢別棟の2階が活動場所だから行ってみたら。
そこの顧問変わってるから入部は難しいって言われてるけど、多分おまえなら大丈夫だろ｣
部活の入部が難しいって、初めて聞いた。
大体の部活が部員数がオーバーでもしない限り募集してるはずなのに。
訳を聞こうとしたが、既に先生の姿はなかった。
ホントに不思議な先生だ。
＿＿＿
ここの高校は変わっていて、美術室は別棟の2階に存在している。
ここだけ他から切り離されてるみたいだ。
｢失礼します｣
扉はすんなり空いたが、中には誰もいなかった。
室内を見回してみると、棟が違う以外普通の美術室と同じだった。
目的の部活見学もこれじゃ出来ないので、今日は諦めようとした時だった。
｢だれ？｣
舌っ足らずな声が聞こえてきた。
驚いて振り返ったけど、そこには誰もいない。
え...
美術室って七不思議あったっけ？
え...無いよね？
あれ？
プチパニックになっていると、物音が聞こえてきた。
そこは美術準備室。
恐る恐る、準備室へと足を進める。
｢失礼します｣
中は美術室より薄暗くて、より一層恐怖心が募る。
｢すみませーん｣
再度呼びかけると、何かが擦れる音と共に声が聞こえてきた。
何故か準備室に置かれているソファから。
ここまで来たら恐怖心よりも興味の方が強くなる。
足音に注意しながら覗き込むと、そこにいたのは…
｢何してるんですか？｣
掛け布団にくるまってる男性だった。
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Sakura(プロフ) - Ren_ymd.さん» Ren_ymd.さん。コメントありがとうございます！はい！！ (2019年9月15日 21時) (
レス) id: 526275f0cc (このIDを非表示/違反報告)
Ren_ymd.(プロフ) - 面白かったです！続きとても楽しみにしてます！頑張ってください！ (2019年8月15日 16時) (レス) id: 5da2d93ad2 (このIDを非表示/違反報告)
Sakura(プロフ) - kingkokoaさん» Kingkokoaさん。コメントありがとうございます！そう言って貰えると凄く嬉しいです（笑） (2019年8月10日 10時) (レス) id: 526275f0cc (このIDを非表示/違反報告)
kingkokoa - 面白かったし見ててキュンキュンしまくりですっ (2019年8月6日 14時) (レス) id: 9edbb6a4b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Sakura | 作成日時：2019年8月3日 23時
