永瀬side ページ17
ホンマに優太どこ行ったん？
せっせとAの介抱をしてる紫耀には聞いても意味ないやろうから、こっちは無視や。
部活を終えてからのAの行方不明。
それだけで下校時間はとっくに過ぎていて、これ以上遅れたらおかんから連絡くるわ。
俺1人ならまだしも、Aも帰って来てないなんてバレたらそれこそ血祭りにあげられる。
女の子連れ回して何やっとるん！って言いながら何が飛んでくるか分からん。
急いでスマホを取り出し、優太の連絡先を開く。
｢もし...もし｣
やっと出た思ったら、こっちもこっちで死にそうな声をしとった。
揃いも揃って何しとるん？
｢優太、お前どこにおんねん｣
｢あと少しで着くんだけどさ...紫耀の体力に合わせようとしたら一瞬ひいばあちゃんが見えた｣
頭でも打ったん？
｢とりあえず待っとるからはよなぁ｣
優太やて体作りはしてるし、体力は人並み以上にあるはずなんにこれって。
紫耀のやつホンマに人間やないんやない。
一応おかんに連絡だけとしといて、未だに死んどるAの肩を揺する。
｢ほら帰るで｣
｢無理、揺さぶらないで。出る｣
｢おまえ女子やろ｣
｢フルマラソン走った後の人みたいだよ｣
生き返れーって言いながら、それぞれ左右から下敷きで風を送っとる紫耀と海人。
しゃあないな。
｢ほら飲み｣
奇跡的に残っていたスポーツドリンクを渡す。
いつもなら空になっとるけど、今日は残ってた。
俺、さすがやわ。
｢ありがと｣
死にかけとるAは何も気にせずに、飲み干す。
...なんやろ。
ここまで意識されてないんかと思うと、虚しくなってきたわ。
夕焼けの空が綺麗やなぁと思いながら遠目で見つめとると、ポンッと肩に手が置かれた。
｢どんまい｣
眩しいほどの紫耀の笑顔。
普段はなんとも思わんけど、今はムカつく。
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Sakura(プロフ) - Ren_ymd.さん» Ren_ymd.さん。コメントありがとうございます！はい！！ (2019年9月15日 21時) (
レス) id: 526275f0cc (このIDを非表示/違反報告)
Ren_ymd.(プロフ) - 面白かったです！続きとても楽しみにしてます！頑張ってください！ (2019年8月15日 16時) (レス) id: 5da2d93ad2 (このIDを非表示/違反報告)
Sakura(プロフ) - kingkokoaさん» Kingkokoaさん。コメントありがとうございます！そう言って貰えると凄く嬉しいです（笑） (2019年8月10日 10時) (レス) id: 526275f0cc (このIDを非表示/違反報告)
kingkokoa - 面白かったし見ててキュンキュンしまくりですっ (2019年8月6日 14時) (レス) id: 9edbb6a4b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Sakura | 作成日時：2019年8月3日 23時
