【REAL⇔FAKE】嘘のようでリアルな恋 (ページ5)

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どうして､こうなってしまったのだろう.....

今私は､翔琉さんと悠輔さんと一緒にリビングのソファに座っている

先程の気まずさから一言も発さない私と悠輔さんに痺れを切らしたのか､不意に翔琉さんが立ち上がる

翔｢凪ちゃんには俺から連絡するから､ちょっと待ってろ｣

『はい､ありがとうございます』

翔｢じゃ､2人で仲良くしてな｣

『え...ちょっと､翔琉さん...!』

翔琉さんがリビングを出ていってしまう

....................

リビングに､居心地の悪い沈黙が落ちる

私の向かいに座る悠輔さんから視線を感じるが､とても見れない

顔を上げず､俯いていると.....

悠｢なぁA｣

不意に名前を呼ばれ､驚く

『.....はい』

悠｢...こっち向けよ｣

『........』

悠｢なぁって｣

なおも顔を上げられず俯いたままでいるとギシッと悠輔さんが立ち上がる音がした

ゆっくりとこちらへ歩み寄って来る

私は思わず体を硬直させた

悠｢怯えないでくれよ｡悪かった､強引なのは嫌だったよな｣

悠輔さんが私の隣に座る

悠｢色々ほんとに悪かったと思ってる｡謝りたいんだよ､俺...だから､こっち向いて欲しい｣

優しい声音で言う悠輔さんに､私の緊張も少し解ける

隣に座る悠輔さんに顔を向けると､悠輔さんもほっとしたように微笑む

A/悠『「あの......」』

『ごめんなさい､お先にどうぞ!』

悠「あ､いや......腕､大丈夫かなって｡さっき､つい強く握っちゃって､ほんとごめん」

『いえ､そんな...大丈夫ですよ』

悠「いや大丈夫じゃないでしょ?赤くなってるし､こういうのって､冷やしたりするべきだよな?やっぱ痕になるか?ほんとごめん!!」

私の手をとり自分のことのように心配してくれる悠輔さんに､思わず笑みがこぼれる

あと純粋に照れる､はずい

『そんな心配しなくても大丈夫ですって。少しすれば治ります』

悠「ほんとに......?」

ｳｯ...この人童顔だから､子供っぽい表情が様になる.....

『そんなことより､謝るって言ってましたけど.....良いんですよそんなの』

悠「それはダメ。俺が謝るの」

『えぇ!?いえいえ､むしろ謝らなきゃいけないのは私ですし...』

悠「だーめ｡謝るのはAじゃないの!俺なの!」

『ええ～』

どっちが謝るのか論争が展開し始める､と

バタバタ

??「A～!!」