【REAL⇔FAKE】嘘のようでリアルな恋 (ページ18)

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『じゃあ､私は何をすればいいですか?』

黎｢そうですね...では､玉ねぎとにんじんを切って頂けますか?｣

『わかりました』

にんじんを洗って､皮を剥き､細かく刻む

黎｢Aさん､手際が良いですね｣

『自炊はしてますし､元々料理は好きなんですよね』

黎｢なるほど｣

ふと梅原さんを見ると､大量のひき肉を解凍している真っ最中だった

手早くにんじんをボウルに移し､玉ねぎに取り掛かる

にんじん同様､洗って皮を剥く

トントンと小気味良いリズムで包丁を動かしてみじん切りにする

悠｢( ｡･-･｡)ｼﾞｰ｣

『.....』

凪｢ｼﾞ-ｯ(。・ω・)・・・→｣

『.....?』

悠/凪｢( ｡･ω･)(･ω･｡ )ｼﾞ～ｯ｣

『.........??』

視線を感じて顔をあげると､お兄ちゃんと悠輔さんが並んで私をじーっと見つめていた

『?...どうしました?まだ出来上がってませんよ?』

悠｢気にしないで続けて(＊´ ∨｀)｣

凪｢(((ｕдｕ*)ｩﾝｩﾝ｣

『はぁ.....?』

言われた通りに作業を続ける

悠｢(*´ω｀*)｣

凪｢( *¯ ꒳¯*)｣

いや､集中出来ない!全然!!!

悠｢...なんかこうしてるとさ､Aが俺の奥さんになったみたいだな｣

ドンッッ！！！！！(←包丁持つ手に力入れすぎた)

静まり返る空間

...ほんっとにこの人は〜〜っ...なんでそんな恥ずかしい事をサラッと言ってのけるの!?

...なんも変わってないな....."あの頃"と

そんな事を考えると目頭が熱くなるのを感じた

黎｢こら2人とも､邪魔をしないでください｡全く.....Aさん､あまり真に受けなくて良いんですからね...?Aさん?｣

『..........』

凪｢A?どうしたの?｣

『っ.......ううん､なんでもないよ｡ちょっと目が痛くなっちゃって...玉ねぎ刻んでたからかな?笑』

征｢どうした〜?｣

翔｢なんかあった?｣

『いえ､なんでも無いです｡ごめんなさい､すぐ作りますね』

征｢はーい｣

翔｢.......｣

涙を堪えてる顔を見られたくなくて､お皿を出すふりをして背を向ける

悠｢A......｣