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｢ああ、どうしましょうか」
｢早く助けろ」
｢ですが坊ちゃん、私が近づけば殺されますよ？」
シエルは、眉間にシワを寄せた。
｢貴様、『契約』に逆らうのか？」
｢とんでもない。
捧げられた犠牲と享楽を引き換えに」
｢.....｣
｢さぁ...」
｢何ワケわかんねぇ事言ってやがる！！変人共がぁ！！」
｢坊ちゃん、おねだりの仕方は教えたでしょう？」
シエルの右目に刻まれた契約書を使い、命令するように促すセバスチャン。まるで、エモノの首にかけた鎖の存在を確認するかのようだ。
シエルは閉じていた右目を開いた。その目には、魔法陣のような物が刻まれている。これが彼らを縛る契約書だ。
｢命令だ、僕達を助けろ！」
その直後、魔法陣が光った。
｢黙れエエェェェェ！！」
乱心したアズーロがシエルに向かって発泡した……が、彼に銃弾は当たっていない。それどころか、耳元で鳴り響いた銃声音に不快な顔を浮かべるくらいにピンピンしている。
｢な、何で...死ん...でね...」
｢お探し物ですか？｣
アズーロの背後に、セバスチャンが立っていた。
｢
先程発砲した銃弾を、胸ポケットに入れた。
シエル達を撃てばチェックメイトのはずが、逆に追い詰められたアズーロ。彼の心には、セバスチャンへの恐怖心しかない。
｢こちらは御二人を返して頂きましょう。まず、その汚い腕をどけて頂けますか？」
左の人差し指をスッと軽く回すと、
｢ぎゃあああああ！！」
人の体から通常ならば鳴らない音を出しながら、腕があらぬ方向に曲がっていく。その隙に、セバスチャンは二人を抱き上げた。
｢大丈夫か？」
｢うん｣
アズーロの悲鳴など耳に入ってないとばかりに、シエルはAの身体の心配をしていた。どう見ても自身の怪我の方が重症なのに、婚約者の身を一番に案ずるその姿は、ただの心の優しい青年だった。
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MOMO(プロフ) - 26ページの最後の”夜空に浮かぶ月だけだった”っていう表現の仕方が凄く素敵で綺麗です！！その夜のこともいつか詳しく書いて欲しいです／／これからも頑張って下さい！ (2023年2月20日 5時) (
レス) @page26 id: 086efc5a74 (このIDを非表示/違反報告)
//// - や、やばい・・・ (2018年2月10日 13時) (レス) id: fa2d4be8dc (このIDを非表示/違反報告)
aiai1121224(プロフ) - とても面白くてすごい好きな作品です！更新頑張ってください！応援してます！シエルとってもかっこいいです！ (2017年12月30日 1時) (レス) id: cb7124050f (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - フォローがホローになってました (2017年11月3日 15時) (レス) id: 394e6279c9 (このIDを非表示/違反報告)
SHION*(プロフ) - 三日月プリンさん» 直しました。教えてくれてありがとうございました！ (2017年10月24日 21時) (レス) id: 2fd90462d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SHION* | 作成日時：2017年1月18日 19時
