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なんとか一息つくことが出来た二人は、椅子に深く腰かけて肩の力を抜く。
｢テントを調べるが早いか、僕達が過労で倒れるが早いかだな」
｢そうね」
小声で会話を交わし、互いにため息をこぼす。
普段していた仕事の大変さと、この仕事の大変さはまた別なようで、主に肉体労働をメインとする今の仕事は彼らには合わないようだった。
動くことが苦ではないAですら、さすがにこれがずっと続くのは無理だと感じていた。
｢あの、次は＿＿」
何をしたらいいのかと周囲を見回すが、普段べったりのソバカスがいない。
探るならば今がチャンスだ。
そう思ったシエルはAの手を掴むと、セバスチャンの元へと急ぎ向かう。
｢セバスチャン！あいつのマークが外れた！次のチャンスがいつ来るかわからん。今のうちにテントの調査を済ませよう。10分で終わらせるぞ！」
｢
これで成功すればもうここにいなくてすむ。そう思ったシエルの行動は早かった。
だが、何事もアクシデントがつきものだ。一軍として公演に出るはずのウェンディが足を怪我してしまい、その穴埋めとしてセバスチャンに出演するようにと道化師が言いに来た。
ここで断ることはできないので、セバスチャンは調査はまたの機会にと言うが、シエルはそうもいかない。一日でも早くここから出ていきたいのだ。
シエルは毒蛇についての指示をセバスチャンに出してから、Aを連れて一軍のテントへと向かった。
ーーーー
｢このテントは随分殺風景だな」
｢ねぇ、あれって」
ベットとカバンと灯りだけと、物があまりに少ない。
数えるほどしか物がない中、カバンの上に写真立てが置かれていることに気づいた。
Aが手に取り、シエルと共に覗き込む。
｢子供の写真？一軍の奴らか」
写真には五人の子供と一人の男が映っていた。
これだけで男が何者であるかは判断できないので、とりあえずは次のテントへと向かうことにした。
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向日葵 - 更新されてて嬉しくて一気に読んじゃいました！お忙しいとは思いますが、続き楽しみにしてます！ (4月16日 2時) (
レス) @page34 id: cb9e52fa3f (このIDを非表示/違反報告)
玉ねぎ(プロフ) - 続きください！楽しみにしてます✨ (3月4日 21時) (レス) @page25 id: 42fa138aff (このIDを非表示/違反報告)
しゅな(プロフ) - 更新ありがとうございます！( ；__；)大好きです！すごい面白い展開で、楽しみです、、！応援してます！ (2月1日 0時) (レス) id: 4012986507 (このIDを非表示/違反報告)
心美 - 最初見たときびっくりしましたよ！私の名前と全く同じ〜なんか嬉しいです！続き楽しみにしてます。 (7月23日 10時) (レス) @page7 id: b5a6a9d7fe (このIDを非表示/違反報告)
あられ - えー！！ここで終わってしまうの勿体無いです…更新される日を待ってます… (2022年11月3日 23時) (レス) @page8 id: 71a4ce2144 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SHION* | 作成日時：2021年11月23日 0時
