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｢なんでも元公務員だかで、妙に真面目な奴でさぁ。
おーい、ちょっと降りてこいよ！スーツ！」
スーツという名の通り、スーツを着用した男がそこにいた。
｢あ、あいつは...」
｢あの時の...！」
そこにいたのは、切り裂きジャックことマダムの事件の時に出会った死神だった。
名はウィリアムといった。
芸名を呼ばれたスーツことウィリアムは、手に持っていた死神の鎌を彼ら目掛けて伸ばした。
｢嫌な気配がすると思えば、やはり貴方ですか」
彼らというより、セバスチャン目掛けての方が正しい。
｢もう二度と会うことはないと思っていましたが、今度は一体何を食い漁りに来んです？悪魔風情が！」
死神の鎌を縮めながら縄から降り、それをセバスチャンの首元に突きつける。しかもセバスチャンの正体を口にしながらだ。
｢悪...魔？」
ウィリアムの言葉に、周囲がざわつく。
＿＿まずい！セバスチャンの正体が！！
シエルが焦っている間も、ウィリアムの口は止まらない。
｢ただでさえ死神不足のこの御時世に悪魔にこうも現れられては、今日も定時に上がれないじゃないですか」
｢お、おい、一体何の話を...」
シエルが言葉を遮ろうとするが、時すでに遅し。どう誤魔化そうかと頭を悩ませていると、ざわめきが急に笑いに変わった。
｢いーかげんにしろ、このデコ助！！お前真顔で言うからギャグってわかんねーよ！！」
どうやらウィリアムの言葉はギャグとして受け止められたようだ。まぁ、普通の人間であれば悪魔や死神などという架空の生き物が実在するとは思わないだろう。何にせよ危機的状況は避けられたので、シエルにとっては不幸中の幸いだ。
｢紹介すんよ。今日入った新人で、こっちのちっこいのがスマイル、女の子がアリス、でかいのがブラック」
ダガーが間に入り、ウィリアムに三人のことを紹介した。まぁこんなことしなくても、互いが互いに嫌という程知っているのだが。
｢ホープ同士、仲良くやれよ！」
そう言ってダガーがセバスチャンとウィリアムの肩を叩く。
だがウィリアムは害虫とは無理だと言い、練習に戻っていってしまった。
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向日葵 - 更新されてて嬉しくて一気に読んじゃいました！お忙しいとは思いますが、続き楽しみにしてます！ (4月16日 2時) (
レス) @page34 id: cb9e52fa3f (このIDを非表示/違反報告)
玉ねぎ(プロフ) - 続きください！楽しみにしてます✨ (3月4日 21時) (レス) @page25 id: 42fa138aff (このIDを非表示/違反報告)
しゅな(プロフ) - 更新ありがとうございます！( ；__；)大好きです！すごい面白い展開で、楽しみです、、！応援してます！ (2月1日 0時) (レス) id: 4012986507 (このIDを非表示/違反報告)
心美 - 最初見たときびっくりしましたよ！私の名前と全く同じ〜なんか嬉しいです！続き楽しみにしてます。 (7月23日 10時) (レス) @page7 id: b5a6a9d7fe (このIDを非表示/違反報告)
あられ - えー！！ここで終わってしまうの勿体無いです…更新される日を待ってます… (2022年11月3日 23時) (レス) @page8 id: 71a4ce2144 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SHION* | 作成日時：2021年11月23日 0時
