【FGO】Undesirable (ページ6)

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5話ページ6

〜子ギル視点〜

「どうやらサーヴァントの様です、マスター気をつけてください」

「サーヴァン、ト…」

サーヴァントという単語にマスターは表情に緊張を走らせた。

それもその筈、まさかサーヴァントがいるとは僕も思わなかった。

けれど目的は怠らない、何がそこに在ろうと蹴散らすのみ。

歩き続け、ようやく目的地に着いた。

辺りは炎で洞窟を照らしているが、何も姿は現さない。様子を伺っているのか、いないだけか。

「いな、い…？」

「いえ、姿を消しているだけかと。……来ますよ、マスター」

大きな空洞から、ゴーレムと思わしきモンスターがぞろぞろと足並みを揃え出てくる。

すると、あっという間に四方を囲まれてしまっていた。

「アーチャー、ここは私に任せてサーヴァントをお願いします。
　ここに来られては面倒なので」

「ですが…いえ、了解です」

僕は奥へと進む道を塞いでいるゴーレムを宝物庫を展開させた宝具で、次々と倒していく。

僕がそのうちに奥の空洞へ入ろうとするとマスターは「気を付けてください」と言葉を溢すと同時に宝石も放った。

流石一流の魔術師といったところか、詠唱なしで淡々と魔術を行使していく。

サーヴァントの居場所はどうやら洞窟の奥、僅かに魔力の気配を漂わせている。

少し歩けばすぐに居場所に着いた。

すると、どうやら正体はシャドウ・サーヴァントらしい。姿は黒い霧に包まれ、姿までは見れない。

見えようと見えなかろうとやる事は変わらない。僕は宝物庫を展開させれば逃がさないと言わんばかりに宝具を放つ。

シャドウ・サーヴァントはそれを軽々しく避けていくが、これは想定内。

寧ろ簡単にやられては面白くないし、そもそも一筋縄ではいかない。

いくら本物ではないと言ってもサーヴァントであることに変わりはないのだから。