【FGO】Undesirable (ページ3)

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2話ページ3

＿そう、私は望まれなかった存在だ。

ある日、私は人類滅亡の危機を知り、防ぐために人理継続保障機関フィニス・カルデアに介入した。

そして私達はレイシフトを成功させ、人類滅亡のきっかけなるもの破壊、介入するべくして実験を行おうと実践を試みる。

しかし、レイシフト実験を行う直前大爆発が起きたのだ。

勿論ミッションに参加する予定の私も巻き込まれてしまい、その他の職員やマスター適性者達も巻き込まれ大事件が起きたのだ。

幸い私はすぐに目を覚まし、傷も深くなく右腕の軽症で済んだ。

しかしその当時は何が起きてるのか全く理解出来なかった故、その場から離れる事しか頭になくただ必死に覚束無い足取りで出口へと向かっていたのを覚えている。

自分一人が助かる為に、他に気を回してなどいられなかった。

しかし、今はそれが罪なのだと思う様になった。そして今の現状は罰だ、と。

出口を出た私はそのまま何処かに向かうのではなくただ一人静かに歩いていた。

向かう先はない、何を考えていたかもあまり覚えてはいない。しかし、その後にぷつりと意識が途絶えたのは覚えている。

そして次に目を覚ました時には、既に特異点Fの問題は解決してしまっていた。

それも全て解決したのは藤丸君。協力があったといえど、解決できたのは多分藤丸君だったからこそなのかもしれない。

その後も藤丸君は様々な問題を解決し、混乱を乗り越え、マシュとも絆を深めていった。

それをきっかけに生き残っていた職員らも藤丸君を信頼し、彼に全てを託すようになっていた。

そして気づいた。いや、気づいていたけれど考えたくなかったのかもしれない。

けど、私にとって絶望的な状況下であった私はこう思うしかなかった。

私は『望まれていない』と。

実際に私は暫く時が経ち、ようやく比較的重要度の低いミッションを回される様になったのだから。

それまでは私には何もすることがなかった。頼まれた事なんて、無かった。

だからこれは罰だと思った。

仲間を見捨て、結果一人だけ生き残ってしまったこと。助けられる筈だった仲間を助けなかったこと。

これが罪となり、今は罰を受けているのだろうと考える様になった私だったのだ。