【FGO】Undesirable (ページ2)

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1話ページ2

[三人共、お疲れ様。今回のミッションは無事成功。
話したい事はあるけれど疲れているだろう？今日はもう休んで平気だよ]

無事ミッションを終えカルデアに戻ってくると最初に聞こえたのはDr.ロマンの声。

どうやら今回のミッションは無駄に長引いたせいか私や藤丸君、マシュは疲れきった様子でその場に佇んでいる。

その様子にDr.ロマンは気を遣ってくれたのかそう指示すると、敢えてそれ以外の言葉は口にしない。

「…了解です、感謝しますドクター。
　先輩方も今日はお疲れ様でした、しっかりとお休み下さい」

活気の無い声で淡々と話すマシュ。幾らデミ・サーヴァントと言えどやはり今回のミッションはどうやらきつかったらしく、いつもより何処か暗い雰囲気を感じた。

達成しなければいけないミッションは二つだったものの、次から次へと不可解な事が連続で起こり休む暇なんて無かったのだ。何とも不幸なのだろう。

そのせいで私も現にすごく疲れている。早く寝てしまいたい。

「うん、お疲れ様マシュ。琉亜も、今日はお疲れ様、色々と迷惑かけてごめん」

「お疲れ様でした。
　大丈夫ですよ、迷惑だなんて思ってません。気にしないで下さい。
　ただこれからは慎重に行動するよう、善処しましょう」

なら良いけど、なんて申し訳なさそうに眉を下げる藤丸君。

今回は団体で行動したはいいものの、藤丸君が何度も危ない目にあってしまったのだ。
マシュも対処しきれず、殆どは私が対処していた。

ミッションの量も少ないという事で少人数で行おうと、藤丸君とマシュ、そして私が使役しているサーヴァントの一人のルーラー四人で向かったのだ。

しかし見事に苦戦し、今やこの状態である。

[さて、それじゃあもう部屋に戻ってくれていい。…あ、明日藤丸君とマシュは管理室に来てもらえるかな？今後の話があるからさ]

了解、と二人は声を合わせると同時に歩みを始めた。

……やっぱり、私は呼ばれない。

私はやっぱり望まれていない。私は藤丸君と同じマスターなのに、呼ばれるのはいつも藤丸君。

信頼されて、頼られて、任される。

私はそんな事、一度もされた事は無かった。

…当然なのかもしれない、私は望まれていないなんて、あの時から分かっていたから。

私は考えるのをやめようと首を左右に振れば俯き、自室へと静かに歩みを進めていた。