お盆休み（木葉） ページ13
あれからずっと、アキくんは私と手を繋いでくれて
いったん恐怖からの涙は止まったものの
気を緩めると黒尾さんのことを想ってまた溢れそうになるのを
グッと、
唇を噛んで堪えた。
コンビニで適当にお弁当やおつまみやお酒を買って。
「散らかってるけど。どうぞ」
「…………お邪魔します」
「その辺適当に座って。飯食うよな？」
「うん」
「じゃ、温めるわ」
「ありがと」
……………なんか普通に
友達の家にお邪魔してるつもりではいるんだけど。
アキくんも一応男の人だって
なんか今さら気付いてしまい、
なんとも言えない気まずさと罪悪感に襲われる。
いや、別に何もないよ。
何もないけど。
一応、まだ付き合ってるんだし
いいんだろうか、とか。
「なーに難しい顔してんだよ」
そう言いながら温められたお弁当を目の前に置かれて
「や。なんかゴメン」
「今さら〜(笑)」
俺だしお前だから気にすんなって
お箸を渡されて
「飲む？」
「うん」
「ちょっと待ってて」
冷蔵庫から取ってきてくれたお酒の缶を受け取る。
プシュッ
プルタブがふたつ、
開く音が響く
なんだか、久しぶりに聞いた気がする。
最後に聞いたのは…………
黒尾さん家
そして、この音が好きですって言った私に
今日から俺もそう思うって言ってくれた、
付き合って間もない頃の黒尾さんの言葉を思い出す。
「はい、とりあえず乾杯」
「…………うん」
「話したくなったら、話せばいいよ」
「…………うん」
また涙が止まらない私を
困ったように見ているアキくん
お酒をひと口、ふた口
そしてフーッと息を吐いて
半分くらい、一気に飲む。
「おぉ〜いい飲みっぷり(笑)」
ガタン
私の右手の缶が、テーブルに当たって
鈍く少し大きな音を響かせた。
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しの（819）(プロフ) - あんずさん» わー！ありがとうございます！そしてご指摘もヽ(；▽；)私のあいほんポンコツなので、たまに黒男さん変換なんですよね（笑）今後も間違う可能性あるので、その時はまた教えてくださると嬉しいです〜｡ﾟ( ﾟ＾ω＾ﾟ)ﾟ｡ (2020年11月10日 23時) (
レス) id: e1efacf856 (このIDを非表示/違反報告)
しの（819）(プロフ) - ちとらさん» はじめまして〜！長めなのに読んでくださりありがとうございます！そしてそう言ってもらえてとても嬉しいです！現在更新不定期気味ですが、今後もよろしくお願いします(^^) (2020年11月10日 23時) (レス) id: e1efacf856 (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - めっちゃ面白くて一番更新を楽しみにしてる作品です！11月の１ページ目、黒男さんになってますよ！笑 (2020年11月9日 0時) (レス) id: 6e2fd367e1 (このIDを非表示/違反報告)
ちとら - 初めまして〜今全部読んできました笑笑 現在､1番気になってる作品です…！！コロナが流行ってますが体調に気をつけてください！更新楽しみにしてます！ (2020年11月8日 20時) (レス) id: 062fa7a093 (このIDを非表示/違反報告)
しの（819）(プロフ) - イオリさん» はじめまして！前の話も読み返してくださってるなんて…！ありがとうございます（ ; ; ）私も早く幸せなお話書きたいので、さっさと更新していきたい気持ちですヽ(；▽；)笑 よろしければ最後までお付き合いお願いします(^^) (2020年11月7日 22時) (レス) id: e1efacf856 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しの | 作成日時：2020年10月23日 1時
