ミント色の髪の子は麦わら海賊団でした (ページ7)

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Aはコビーのあげた驚愕の声に耳を塞いだ。まったく、鼓膜が破れるかと思った。コビーはあんぐりと口を開き目を見開いている。

「またムチャクチャな事をォーっ！！！
　ムリですよムリムリムリ、あいつは魔獣のような奴なんですよ！？」

「そんなのわかんないだろ？」

「ムリっ！！
　Aさんもなにか言ってくださいよ！危険ですよ！」

「べつに……いいんじゃん？」

　コビーはAの返答にとほほと肩を落とした。まるでこれから死刑宣告でもされたように肩を落とし涙を流す。

　Aは海賊狩りと呼ばれた男の姿を想像してみた。コビーがこんなに怯えるのだから、きっとアルビダのように厳つい奴に違いない。山を割るよな大男かもしれない。

　どんな相手あれ、関係はない。ルフィが仲間にすると決めれば、そいつは仲間になるだろう。だってルフィだ。短い付き合いだが、彼ならそうするだろうとなんとなく察した。

　ならば自分はそれを享受するだけである。それに、もし戦闘になっても、Aはその男に勝つ自信があった。

　Aは船縁から海を覗き込む。海は何処までも深く青い。

(私には、この海がついてる)

　それが、Aの自信の根源だった。

　三人を乗せた船は進んでいく。ロロノア・ゾロが収容された海軍基地があるシェルズタウンに向かって。