弟なんか要らなかった ２【おそ松さん】

番外編 ページ41

＿＿＿今日は六つ子達の誕生日、この日になると毎年決まって大きな荷物が届く＿＿＿


松代「ニート達〜、今年も届いたわよ」


荷物が届き、松代が居間へと運びながら六つ子を呼ぶ。ここ数年、毎年恒例の行事の様なものだ

おそ「おお〜！今年も来たんだ！」


カラ「フッ……天のめぐ…」


チョロ「送り主も毎年ご苦労だよね」


カラ「えっ…」


最初にやって来たのはおそ松、カラ松、チョロ松の三人。その後に続いて他の三人もやって来た


一「よくこんなグズに送るよね」


十四「野球かな！？」


トド「なんだろうね〜」


全員が集まり、自然と箱を囲むように座る。ここからがお楽しみの時間だ
おそ松が勢いよく ガムテープを剥がし、箱を開ける。中には六色の箱。皆は自分のイメージカラーの箱を手に取って、早速中を確認する


おそ「よっしゃあ！！いつもレンタル中で借りられなかったA○じゃん！！」


チョロ「マジかよ！？送り主もよくこんなモン送ったな！！？」


カラ「おぉ！オザキのCDアルバムだ！！」


チョロ「贅沢なもの貰ってるんだから、大事にしろよ？
あぁぁぁ！！にゃーちゃんの限定グッズ！！金欠で買えなかった時のやつ！！」


上三人はとても喜んでいる様子。テンションが上がっている兄たちを見て、弟組は若干呆れ気味だ


トド「うっわぁ〜…テンション上がりすぎ。引くわぁ…
あ！これ今年流行りの美容品じゃん！欲しかったんだよね〜」


一「…高級猫缶……こんなに…」


十四「ぅおおお！野球ボール！！」


それぞれもらった物を嬉しそうに眺める様子を見て、母の松代も嬉しそう
すると、テンションが落ち着いてきたチョロ松が松代にあることを尋ねた


チョロ「ねえ母さん、毎年思ってたんだけど これって誰から？うちにはこんなマメな親戚いないよね？」


松代「さあね？差出人も不明だから、母さんにも分からないわ」


おそ「まあいいじゃん！タダで欲しいもん手に入ったんだし！」


六つ子達は六人の世界に入り、楽しそうに会話をしている。その隙に松代は玄関にある電話を手に取り、ある人物に電話をかけた


松代「毎年ありがとうね。六つ子達 すっごく喜んでるわ
心配しなくても、貴方が送り主だなんてバラしてないわよ
でも貴方って、本当によくあの子達を見ているわね。さすが、松野家の長男ね
来週のAの誕生日には、貴方の好きなものを送るわ」


『いいんだよ、俺のプレゼントは弟達にあげてやって
俺、皆の笑顔が欲しいから』

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