弟なんか要らなかった ２【おそ松さん】

六十九松 ページ23

誰かこの状況を説明して欲しい……


「Aさんいい筋肉してるじゃない」


「ちょっとカラ子、そんないやらしい手つきで触るのやめなさいよ」


「むふふ…Aさんはきっと総受けね……むふふふふ」


やたらと触ってくるスポーツ女子さん、スポーツ女子さんを注意してくれるけど、何故か俺をずっと見てくる黒髪さん、そして俺で新刊でも出しそうなヲタクさん


「モテモテだなぁ、松野！」


「これで松野さんにも女っ気が…！」


男どもは一旦黙ってろよ……この酔っ払いが……心配しなくても俺に女っ気なんてものは存在しないし、これから現れることもない


『…はぁ』


どうもこの場が落ち着かなくて、俺は隣に座る2人に声をかけて席を離れた。向かった先は外、中と比べてかなり静かで落ち着く
鞄と貴重品は持ってるし、このまま帰ったらダメだよなぁ…


「ホエホエ〜ェ…飲みすぎたダス〜…」


『ん？』


声のする方を向くと、ここ数年会っていなかったデカパンが フラフラしながら歩いていた。やっぱり傍から見れば単なる変質者だな
これは声をかけるべきか、かけざるべきか……声をかけたとしても向こうが俺のことを覚えてないだろうし


「ホエ〜…」


『…仕方ない』


あまりにも危なっかしいから とりあえず送ってやろう…
合コンを抜け出す理由にもなるし

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