弟なんか要らなかった ２【おそ松さん】

六十七松 ページ21

『え、合コン…？』


「そーそ！松野さんって女っ気なさそうだから、俺が何とかしてやろうと思って！」


そう言ってきたのは俺より年下の店員。敬語が苦手らしく、敬語で話すと色々とおかしくて理解に苦しむからタメ語で許している


「大学の先輩が誘ってくれたんだけど 人数が足りなくて誰か呼んでくれって頼まれてたんだ」


『それで俺？』


「もう一人の松野に頼んだけど断られちゃってさ、それに松野さんと飲みたいのも理由のひとつ」


トド松にも頼んでたのか……でもなんでトド松は断ったんだろ…？あいつなら喜んで参加しそうなのにな


『で…日程と人数は？』


「明日この近くの居酒屋、人数は六人！」


『…了解』


六人…、六人って……多すぎじゃね？まあ人数が多ければ 俺に話しかけるやつはいないだろ。それに取り分けとか飲み物の注文とかしとけば話さなくてすむよな


『よし、仕事だ。そろそろお客さんが増えてくる時間帯だぞ』


「…松野さんって真面目だよな。この前シフト表見たら毎日のように入ってたし、今日だってロングだよな？」


疲れないの？と聞いてきたそいつは週三勤務。ちなみに俺は週六勤務。前の店でも同じくらい働いていた。ちゃんと労基法に従って月４日は休みにしてるから問題は無い


『8年近く働いてたら慣れるもんだよ、家計の為でもあるしね』

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