弟なんか要らなかった ２【おそ松さん】

七十七松 ページ31

レンタカーを返して家に向かう。十四松と並んで歩いてるけど、特に話すこともなくて無言のままだ
ちらっと十四松を見てみれば、口を大きく開けたまますごく楽しそうに歩いてる


『昔とは大違いだ……』


十四「なにが？」


『…なんでも』


声に出てたのか、まあ思ってること言っちゃったら気まずくなるし、せっかく仲直り出来たのに元に戻ってしまう


十四「あ！兄さん上がってくよね！？」


実家に近づいてきた時、十四松が笑いかけてきた。なんか聞き方に強制が含まれてたような気もするけど……


十四「ね！皆でお話しよ！！」


『お、おい引っ張んなよ…』


これはもう上がらざるを得ないって事か？まあ、仕事までまだ時間あるけど…あいつらと顔合わせるの気まずいんだよなぁ……
そう思っていても結局実家に着いてしまって、十四松から上がって！としつこく言われている


『少しだけな』


結局のところ、俺が根負けして上がることになった。でもタイミングが悪かったのか、玄関を開けた瞬間 一松と鉢合わせになった


一「なんで昨日帰ってこなかったんだよ、直ぐに送ってくっつったよな？」


『悪かったよ、十四松が泊まるって言ったから』


一「は？十四松のせいにすんのかよ」


めんどくせぇ…俺は事実を言ってるだけなのに悪者扱いか。まあ慣れてるけどな
ちなみに十四松はとっくに家ん中入ってる

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