手掛かり ページ10
彩葉視点
謎の行方不明事件……莉桜の手掛かりが掴めるかも!!
「ちょっと、私が探しに行って来るっ!!」
そう言って、軽装に刀だけを持って急に出ていった
えっと、〇〇〇女学院はこの辺りで、行方不明者が多いのは女学院から、数分で着く空き地…………急げば攫おうとする鬼に会えるかも!!
急ごう!
ここだよね?普通の空き地だ……
あ、桜の木だ……ここにもあるんだ……
昔お淑やかな子って言われるのが嫌で莉桜と息抜きに桜の木で遊んでたなぁ……折らないようにしながらの木登り楽しかったなぁ……
莉桜、絶対に見つけるからね!!
って、あれって女学院の生徒さん!
「あの!すみません!!この当たりは最近行方不明者が多数出ているので危ないですよっ!!」
そう私が言うと、私の足元が無くなった
「え?は?!ちょっ!落ちるっての!!」
私は勢いで場所を移動した
?「チッ、今までのヤツらは落ちたのに」
「あー、貴方が今回の犯人ねっ!!この子見なかった?」
そう言って、莉桜の写真を見せた
?「んー、見てないなあ、でもあの方の近くにお前みたいな桜色の瞳の鬼は見たなぁ」
……瞳が同じなんて多々いるから、莉桜じゃないよね
「まぁいいや、教えてくれてありがとうね」
?「礼はお前でいい!」
そう言うとさっきよりも大きな穴に落ちた
チッ、油断した……まぁいいや、今すぐにでも、出なくちゃ……
?「お姉ちゃん!!」
「莉桜!!」
莉桜?「お姉ちゃんもここにいたの?」
「いや、さっき落っこちちゃった!」
声も莉桜だ……あの鬼に捕まってただけなんだ……よかった……
「莉桜、一緒にお家に帰ろう!!」
莉桜?「なんで?あんな息苦しいところにいても、お姉ちゃんはしあわせなの?
ここならなんでもあるよ!だから、ここにいよう?」
「いや、ダメだよ。
幸せじゃなくても、莉桜と一緒にいれば幸せだから、だから一緒に出よう?」
莉桜?「イヤだよ…………お姉ちゃんずっと一緒にここにいよう?」
そう言うと、莉桜は水の様な液体になって私の足を掴んだ
その足を段々と折ろうとしてくる……
逃げようにも、足を掴まれ動けなかった、その手を切ろうにも、莉桜が脳裏に焼き付いて切れなかった
私が決意をし、切ると泡のように消えていった
「よし、ごめんね莉桜……」
そう言うと、私は上に向かって壁を蹴りながら進んだ
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