思い出と紅葉 ページ5
彩葉視点
やっぱり、寝れないなぁ〜
昔から、人が間近にいると寝られないんだよねぇ〜
鍛練でもしようかな〜みんな寝てるし……
パッと、羽織だけ羽織って木刀で鍛練しよっと〜
全集中の呼吸常中はした方がいいよね〜
頑張ろっと!!
よし、まずは全集中の呼吸をしながら、素振り100回からだぁ!!
そう思い、私は素振りを始めた
善逸「ん?彩葉ちゃん?何してるの?」
「ん〜?鍛練だよ〜」
善逸「寝なくて大丈夫なの?」
「いやぁ〜人が近くにいるとなんだか寝付けなくてね!!昔からなんだけどね〜」
善逸「彩葉ちゃんって、鬼に遭ったとき色々な音が混ざりあって複雑な音してるよね?」
「複雑な音かぁ〜ざっと、憎しみとか悲しみ、楽しいとか一気に来るから、複雑な音になるのかもねぇ〜」
そう話をしながら、私が素振りを始めると、ひらりひらりと写真が落ちた
善逸「なにか落ちたよ?」
「あ、ありがとう!!」
善逸「この写真に写ってるのって誰?」
「こっちの薄い桜色の髪をしたのが昔の私、こっちの濃い色のが私の弟の莉桜くん!!この子可愛いでしょ?」
善逸「そうなんだ!!昔の彩葉ちゃんも可愛い〜!!ていうか、彩葉ちゃんに弟いたの?!初耳なんだけど?!」
「うん、いってないもん!!」
善逸「俺も彩葉ちゃんの弟の莉桜くんにあってみたいな〜!」
「そうだね〜!!善逸くんにも一度会わせてあげたい!!とってもいい子なんだよ〜!!でも、時々泣き虫でね〜!」
善逸「……彩葉ちゃん大丈夫?泣きそうな音になってるけど……」
「ううん〜大丈夫だよ〜!!あっ、善逸くん見てみて!!紅葉だよ〜!庭園にも落ちてるんだね〜」
善逸「夜の月に照らされて、とっても綺麗だね!!」
「あ、そうだ!少し待ってて!ほら、栞!善逸くんにあげるね〜」
善逸「いいの?ありがとうぉぉぉ!!大事にするねぇ!!」
「まぁ、短時間で作ったやつだから、壊れたらまた言って!次は本格的なのを作るから!」
そういって、月に背を向けて彩葉が笑うと善逸もそれを見て笑った
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