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「お、A・・・竹谷?」

待ち合わせ場所に現れた私と竹谷さんを見て、留兄は首を傾げた。
先輩達も、不思議そうに見つめてくる。

「お話があります」

竹谷さんがそう言うと、先輩達の顔が引き締まった。





「・・・とうとうきたか」

竹谷さんの話を聞いて、中在家さんが口を開いた。

「嫌な予感はしてたけどね」
「どうする?仙蔵」
「対策を考えるしかないだろう」

先輩達はこうなることを予想していたようで、驚きはない。

「竹谷、昼間はお前に任せていいか?」
「はい、もちろんです」
「悪いな、頼む」

留兄に言われて大きく頷くと、竹谷さんは鞄を持って立ち上がった。

「じゃあ、俺はこれで」
「あぁ」
「また明日な、A」
「はい」

竹谷さんの背中を見送り、前に向き直る。
考え込む先輩達に、疑問を投げかけた。

「あの、状況が分かんないんですけど」
「なんだ、まだ分かってないのか?」
「小平太でも分かってるぞ」
「どういう意味だ!」

潮江さんに突っかかる七松さんを無視して、留兄と善法寺さんが説明してくれた。

「お前は嫉妬されてるんだよ」
「嫉妬?」
「最近、竹谷と仲良いだろ?」
「竹谷だけじゃない、久々知や不破も」
「・・・前より、話すようにはなりましたけど」
「それだよ」

話が飲み込めない。
そんな様子の私を見て、留兄が溜息をついた。

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YATEN - すごい面白かったです!続き待ってます (2018年8月12日 16時) (レス) id: 43fd79bf09 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なりがし | 作成日時:2015年8月3日 10時

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