俺の好きな人には好きな人がいます３

ー１４ ページ42

『あ…』



救護室から出ると怜二がいた。



獅子丸「Aに愛されてんじゃん。」


春田「え？」


獅子丸「あんな必死に走っていくAは初めて見た。」


『なっ…！』


獅子丸「ちょっと嫉妬したよ。」


春田「俺愛されてるだろ？」


『調子乗んな。』


獅子丸「まぁ、Aは俺が貰うけどね。」


『まだ言うか…』


獅子丸「ﾌｯ…あ、俺初フライト行ってくるわ。」


春田「ごめんね。」



怜二は敬礼のポーズをした。


こんな性格だっけ…w


まぁ、＿＿の可能性もあるけど。



獅子丸「あ、お土産何がいい？ちんすこう、サーターアンダギー…」


春田「シーサー。」


獅子丸「シーサー。」


春田「シーサー。」


獅子丸「獅子丸。シーサー。ｶﾞｧｰ!」


春田「なになに？いいからもう行ってこいよ。」


獅子丸「あ、Aには100本のバラな。」


『いらんわ。』


獅子丸「まぁ、それは冗談だけど…」


『いってらっしゃい。』


獅子丸「いってきます。」



怜二は俺の頭を撫でて、初フライトに行った。



春田「夫婦かよ…」


『は？』


春田「…この間は本当にごめん。俺、自分の気持ち無理やり押し付けただけだ…ごめん。だから…」


『何？』


春田「なんでもない。」


『そうか。じゃあ、お疲れ。』


春田「お疲れ。」



それがシノさんと春田が付き合うお試し期間最終日のことだった。

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