9話 ページ10
急な提案に少し驚いたが、鶴丸はもう確認が終わっているみたいなので、お願いすることにした
「ごめんね、じゃあお願いしてもいいかな?」
鶴「あぁ、生徒会室に行けばいいんだよな?」
「うん、生徒会の人に渡せばいいよ。じゃあ、よろしくね」
私がそう言うと鶴丸は笑顔で「あぁ!俺に任せろ!」と言った
しかし別れる寸前に「あ、ちょっと待ってくれ」と呼び止められた
鶴「今日、一緒に帰れるか?」
私はいきなりのことにびっくりした
「え?う、うん。帰れるけど…」
鶴「あ、いや…すまん。最近はお互い忙しかったし、久しぶりに一緒に帰れないかと思ったんだ…それに話したいこともあるしな」
確かに、最近はお互い部活や生徒会などの仕事で忙しく、あまり話す機会も無くなっていた
なので鶴丸からの誘いはとても嬉しかった
でも話したいことって…?
気になったが、これ以上待たせるのは悪いと思った
「そうだね、じゃあまた後で!」
そして私達は別れた
10分ほどして、時間などの確認を終えた私は鶴丸と合流した
「届けてくれてありがと」
鶴「いや、これくらい何てことない」
「じゃあ、帰ろっか」
鶴「そうだな」
そうして私達が帰る支度をしていると
女1「ねぇねぇ!私鶴丸君に学校祭一緒にまわりませんかって誘ってみようかな!」
女2「え〜ほんと?じゃあ私も誘って見ようかな〜」
そんな会話が聞こえ、そういえば鶴丸は誰とまわるんだろうと思った
コソコソと会話をしていた女子達は顔を赤くしながら夢見心地に話していた
だが興奮しているせいかあまり小さい声にはなっておらず、距離が近かった私には丸聞こえだった
確かに鶴丸は誰とまわるんだろう…
鶴丸は明るく人気者で男女関係なく人気だ
うちの学校は全体的に顔面偏差値が高い
特に男子なんかはそうだ
鶴丸はその中でもかなり人気だった
後輩からも人気で、かなりモテていることも知っている
もしかして、私が知らないだけで彼女とかいるのかな…
そう思うと、一緒に帰れると浮いていた気分も一気に下がった
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作者名:柴乃 | 作成日時:2017年4月7日 0時