いつか君に…【鶴丸国永】 (ページ30)

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29話ページ30

そして今日は勉強会の日

まぁ勉強よりも鶴丸を夏祭りに誘うことが本当の目的なのだが

鶴丸は昼ご飯を食べてから行くと言っていたので、たぶん1時位には来るだろう

今の時刻は12時なのであと1時間程で鶴丸が来てしまう

自分から誘っておいてこんな言い方はあれだが、正直来てほしいような来てほしくないようなという曖昧な心情だった

ソワソワと落ち着かない心を紛らわすために少し早いが勉強をすることにした

それに教えてもらうなら事前に苦手な所を確認しておいた方が良いよね…

そう思い、私はわからない所に印を付けることにした

少しすると家のインターホンが鳴った

それと同時に心臓がバクバクとなりだした

き、来てしまった…！

思っていたよりだいぶ早いが、よくあることなので気にせず玄関に向かった

鶴「よっ！元気にしてたか？」

ドアを開けると案の定、笑顔の鶴丸がいた

「うん、元気にしてたよ。それよりも来るの早いね」

鶴「あぁすまん。久しぶりにきみに会えると思うとつい嬉しくて早く来てしまった」

笑顔でそんなことを言う鶴丸に気は無いと分かっていても顔が赤くなった

鶴丸はそんな私を見て「ははっ」と笑った

鶴「きみ、顔が赤いぞ。もしかして照れているのか？」

ニヤニヤしながらそう聞いてきた鶴丸に私は慌てて否定した

「そっ、そんなわけないでしょ！もう私先行ってるから！」

鶴「あ、おい！…全くきみはつれないな…」

そのふてくされたような顔をした鶴丸に思わず可愛いと思ってしまった

でも会った瞬間から人をからかってくることにはどうかと思うが