25話 ページ26
それから少しして、風邪はすっかり治った
クラスの皆から沢山心配のメールなどが来ていた
皆と海行きたかったな…
それにせっかく可愛い水着だって買ったのに…
そんなことを思っていると、友達からラインが来た
友:もう体調は大丈夫？
A:うん、泳ぐコツ教えてもらうって約束したのにごめんね
友:別に気にしなくていいよ！それより鶴丸君に看病してもらった〜？笑
え、何で知ってるの…！？
私は言ってもいないのに言い当てられたことに焦った
A:え、なんで？
友:いや、なんとなく！鶴丸君も来なかったからさ
否定しようかとも思ったが、幼馴染だし別に隠さなくてもいいだろう思い『うん、まぁ…』と返信した
友:やっぱり！いいなー！羨ましすぎる！
まぁ確かに最後あんなことさえ言われなければ素直に嬉しかったけど…
友:でさ、話変わるんだけど今度夏祭りあるじゃん？
A:あー確か夏休み最後の方にあったような…
友:そうそう、その夏祭りで私鶴丸君に告白しようと思う
「…え？」
友達のいきなりの発言に思考が停止した
なんて返したら良いのか分からず、『そっか、頑張って』と送ってしまった
文面ではあまり動揺していない様に思えるが、内心は凄く動揺していた
友:わざわざAに言った理由はさ、Aも鶴丸君のこと好きでしょ？あ、今更隠しても無駄だよ！
自分では鶴丸のことが好きだということは上手く隠せていたつもりだったのだが、それについても気付かれていたことに驚いた
友:とにかく！私は私で頑張るからAも頑張ってね！
友達のその言葉に涙が出そうになった
A:うん…ありがと
私は震える手で返信をした
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作者名：柴乃 | 作成日時：2017年4月7日 0時
