いつか君に…【鶴丸国永】 (ページ19)

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18話ページ19

学校祭から一週間ほどたったある日

もう夏休みが間近に迫っていた

高校最後の夏休みということで思い出作りをしようという話が出ており

結局、多数決で海に行くことになった

私は皆と行けるならどこでもいいと思っていたが海は少し抵抗があった

泳げないというのも理由の一つなのだが、私は小さい頃海で溺れて一度死にかけたことがある

浮き輪で浮いていたらそのまま波で奥の深い所まで流されてしまい、焦った私はつい浮き輪を離してしまった

そこで溺れていた私を父が見つけ、助けてもらったのだが、あと少し助けが遅ければ死んでいたと思う

それから私は海がトラウマになってしまった

それでも最後に皆と思い出を作りたいと思った私は行くことにした

海には入らないで皆の楽しんでいる様子を見てようかな…

そんなことを考えていると

友「ねぇA！Aも海行くよね？」

「うん、まぁ…」

友「じゃあさ！来週の土曜日、水着買いに行こう！」

私はいきなりの誘いにびっくりした

「え、良いけど…私は買わないよ？」

そう言うと友達は目を丸くした

友「え、何で？もしかしてもう買ったとか？」

「あ、いや、私は海入らないから…」

すると友達は少し考えてから

友「わかった！A泳げないんでしょ！でも大丈夫、私が教えてあげるから！」

図星を突かれたことに驚いたが、友達のその言葉に、この際トラウマを克服してやろうと思った

それに私はもう小さい頃とは違う…！

そう思った私は友達と水着を買いに行くことにした