16話 ページ17
私はその態度にまた腹が立った
「だ、大体!こんなことをいきなりしてくる人なんていないでしょ!」
私は鶴丸を見上げ、睨んだ
鶴「そういう所だと言っているんだ。それとさっきも言ったが、それは逆効果だぞ」
鶴「まぁ、今回はいい。だが…」
鶴丸は座り込んでいた私を立たせ、そのまま引き寄せた
鶴「次はきみがちゃんとわかるまでたっぷりと教えてやろう」
鶴「もちろん体にな」
「っ…なっ…!」
吐息を含んだ艶のある声で囁かれ、自分の顔が一気に熱をもっていくのがわかった
私は慌てて鶴丸から離れ
「さ、さっきは『わからせる為だったとはいえすまない』とか言ってたくせに全然反省してないじゃん!」
やっと落ち着いてきた心臓の鼓動もさっき以上にうるさくなっていた
鶴「それはきみも同じだろう。じゃあ何だ?きみは無自覚に人を誘う天才なのか?」
「さ、さそっ…!?わっ、私は別にそんなつもりじゃ…!」
鶴「だからもっと警戒心を持てと言っているんだ」
私は何も言い返すことが出来ず、下を向いた
そんな私を見て鶴丸は困ったようにふっと小さく笑い、手を引いた
鶴「まぁ…色々言い過ぎて悪かったな。とりあえず、もうあまり時間は無いが学校祭を見てまわるか」
「!…うん!」
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作者名:柴乃 | 作成日時:2017年4月7日 0時