反省会 ページ42
A)私、そろそろ行きますね…それじゃあ!
仲間と合流される前に、とAはアナハンの返事も聞かずに小走りで男子更衣室に向かった。
クムシュ)あっ、キャプテン!探しましたよ…大丈夫ですか?
座り込んだままのアナハンを心配してか。
覗き込むように体制を崩すとクムシュは目を丸くする。
クムシュ)…キャプテン、顔が赤いですよ?それにその救急箱どうしたんですか?
クムシュの言う通り、アナハンの顔は真っ赤にして身を捩りっていたのだ。
アナハン)…っいや、何でもない
そう言うとアナハンは俯き加減に救急箱を見つめる。
彼がこの時、何を思ったのか…。
当然、隣に立つクムシュも小首を傾げたのだった。
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A)ふぅ…っあー……なんであんな事したんだろうぅ……
一方のAは今更ながら自分のした行動の反省会を開いていた。
男子更衣室を目の前に屈み込むという光景は傍から見れば奇行なものだろう。
A)流石にお節介にも程があるよね…でも放っておけなかったもん……でも迷惑だったかなぁ……ああーっもう………
などとブツブツと独り言を呟き既に数分と時間は過ぎていた。
こうなれば徹底的に吐き出さない限り終わらないだろう…。
すると。
しの)ワッ!!
A)きゃあッ?!
真後ろからしのの元気な声が聞こえ反射的に驚きの声と共に飛び上がる。
しの)あっははは!!めちゃくちゃ驚くじゃん!
ゲラゲラとお腹を抑えながら笑うしのにAは未だにドキドキが止まらずにいた。
A)いっ、いいいい、いるならちゃんと声掛けてよ!!心臓が口から出たかと…!
しの)ふっ…んふふふ……っ〜〜あはは!ごめんごめん!
全く反省の色が見えない謝り方にAは分かりやすく口を尖らせる。
しの)で?何ブツブツ言ってたの?
わざとらしく涙を掬う仕草をしながら尋ねてくるしの。
A)あー……ちょっとね、アナハンさんと出会
しの)えっ!?いつ!?何されたっ?!
Aが言い終わる前に過剰に反応してくるしの。
当然、こうなると分かりきっていたAは言いづらそうに目を泳がせる。
A)ついさっき…ぶつかりそうになってね…あはは……
しの)何にもされてない?
A)う、うん…どちらかというと私がやらかしたというか……
人差し指同士をツンツンとさせるAにしのは「はあ?」と顔を歪ます。
※クムシュ君の喋り方等は全て捏造です。敵選手達の会話シーンがあまりにも無くて……
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作者名：39 | 作成日時：2023年5月20日 1時
