野坂の復活 ページ31
ウズベキスタンのキックオフで後半戦が開始される。
開始早々、野坂は相手からボールを奪いDFには左右に分かれるポジショニングの指示を出される。
もちろんAも野坂の指示に従い右側へと移る。
ダスト)ほぉ、左右を分厚くしたのか…では正面突破と行かせてもらおう!
ドリブルをするダストのボールを難なくカットした野坂。
ダスト)な、何!?
野坂)野獣の扱いには慣れてるよ
ダスト)くっ…
明日人)野坂!
野坂)さぁ反撃するよ!中盤!不動さん、氷浦くん、明日人君、一星君は紡錘陣形をとって正面突破をはかる!
野坂さんの指示に明日人、氷浦、不動の3人は指示通りに野坂の後ろを走る。
だが、一星だけは野坂の指示には従わずに左の方へ向かい陣形を乱そうとしている。
A)…一星くん
野坂)……大丈夫
Aの不安が表情に漏れていたのだろうか、野坂は優しく微笑みかけてくれる。
A)野坂くん?
野坂)“王者のタクト!”
一星を横目で見て野坂は新たなタクティクスを発動させる。
それは一星の指示を無視した行動にも対応していたのだ。
充)なに!?
予想外の事に一星はすぐに対応できずに、野坂の“王者のタクト”の紡錘陣形へと呑み込まれる。
しの)すげぇ…前半と全然違ぇ
風丸)司令塔のいるチームがこれほど変わるのか…!
前半とのあまりの変わりようにしのも驚いてしまうが、それはしのだけが思っていた訳ではなさそうだ。
たった1人、野坂悠馬という男が現れただけでこれ程変わるものなのか…と。
野坂)Aちゃん!しのちゃん!
しの)うおぉっ…と!
野坂はゴール前にいたAをこちらへ来るように呼び、後ろを走っていたしのへとパスを出す。
野坂)君達ならきっと突破出来る!行くよ“王者のタクト!”
そう言うと野坂が2人の前に赤い光を生み出したのだ。
しの)なんか期待されてんなぁ…A!
頬をポリポリと掻きながら、Aへとパスを出しボールを受け取るが相手選手にマークされてしまった。
A)(…大丈夫、私ならできる)
途端の事に動揺してしまうがすぐに冷静さを取り戻し深呼吸をする。
A)"シャイニーフェザー!"
赤い光に導かれながら自身のドリブル技を繰り出すと見事突破する事に成功した。
野坂)Aちゃん、灰崎くんにパスだ!
A)うん…灰崎くん!
最後のディフェンスをかわした所で指示通りに灰崎へとパスをだす。
灰崎・ヒロト)“ペンギン・ザ・ゴッド&デビル!”
2人が放った渾身のシュートはそのまま相手チームのゴールへ。
アレク)“忘却のソナタ!”…一オクターブ高い…!うぁああ!!
アレクの“忘却のソナタ”を破りボールはゴールに入る。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 35人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：39 | 作成日時：2023年5月20日 1時
