夜廻あーんど深夜廻！ (ページ15)

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夜は廻ってユイサイドページ15

私の目の前には、青色のリボンが揺れている。
ついでにウサギのナップサックについている赤いリボンも一緒に揺れている。

私は今のハルを見ると、何故か誇らしげになる。
ハルが自分の妹のように感じるからだろう。

『ほら、みんな見て、ハルが一人で夜の町を廻っている。』

『すごいでしょ？あんなに怖がり屋だったハルが。
すごく大きく、成長したでしょ？』

………なーんて今は、夜だから周りには誰も居ない。それにみんなから私は見えない。(こともを除いて)どんなに大声で叫ぼうと、喚き散らそうと、みんなは、
分からない。

そんな事を思うと私は、
哀しくなった。
寂しくなった。
泣きそうになった。

ハハ………ユーレイになると、こんなんになっちゃうんだな………
でも私は、まだ弱音を吐かない。

私は、まっすぐ前を歩いているハルー親友を見た。

この親友は、私なんかを探す為に夜の町を廻った。

この親友は、私なんかの為に左腕を無くした。

私なんかの為に………

だからこそ守ろうと決めた。
ハルが中学生になって、高校生になって、大人になって、会社で働いて、結婚して、子供もできて、私なんかよりもずーーとずーーーと大きくなっても、私はハルを守ろうと、

決めたんだ。