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あれから二日後、お祖母様が死んだ。
聞く限り、原因不明らしい。
「おい、シン！」
シ「何か？」
上司にあたる奴に、大声で呼ばれる。
「お前、ここ最近歌を歌ってたという噂があるらしいな。お前が呪い殺したんじゃあるまいな!?」
シ「……さぁ」
……もう、此処での生活なんて、どうでも良いや。
「！ ……今日からお前は牢屋生活だな」
ｶﾞｼｬｱﾝ!
牢屋に入れられた。
でも、甘い。
壁の亀裂に蹴りを入れると、簡単に崩れて穴が空いた。
地震とイカロスの攻撃とで、壁は奴等が思っているよりも脆くなっていたのだ。
穴から外へ抜ける。
地面には、あの時やって来たイカロスが石化した姿で転がっていた。メデューサ様にやられたのだろう。
形容しがたい思いが沢山胸に込み上げて、むしゃくしゃして、それを踵落としで砕いた。
シ「……外へ出られたけど、これからどうしようか」
当然だが、もう牢獄で仕事をする生活は送れない。
冥府軍に見つかったら面倒な事になるだろうし、身を隠す事も必要だ。
??「……あー、あー、聞こえるかの？」
シ「!? 聞こえます、けど」
考えを巡らせていると突然、頭の中で声が響く。
反射的に敬語が出た。
??「おぉ、良し。わらわは自然王ナチュレじゃ」
シ「ナチュレ……？」
聞いた事が無い名前だ。
此方の困惑など気付いていないかのように、幼女の声は続く。
ナ「うむ。シン、お前の事をずっと見ていたが、哀れな天使じゃのう。わらわが引き取ってしんぜよう」
シ「……は？」
いや待て待て、話についていけない。
急すぎるだろ。
ナ「つまり、自然軍に入ってほしいという事じゃ。自然軍は人手が足りなくてのぉ。敵軍撃破のために、戦える奴が少しでも欲しい」
シ「自然軍……」
名前や口振りから察するに、自然軍というのは自然王ナチュレが持つ軍なのだろう。
聞いた事が無いから、敵軍を倒せるよう勢力拡大の真っ最中……といったところか。
……このまま此処でぼうっとしている訳にはいかないし、入ってみるか。
取り敢えず行方を眩ませられるなら丁度いいし、いけ好かない奴らばかりだったら抜け出せば問題無い。
……それに、もしかしたら、ピットにだって、また。
シ「……分かりました。入らせて頂きます」
ナ「うむ、その返事を待っておったぞよ！
では、回収！」
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降魔(プロフ) - お気に入り登録、有難う御座います!! (2020年11月28日 12時) (
レス) id: 0646a3f0ae (このIDを非表示/違反報告)
降魔(プロフ) - ランさん» 有難う御座いますぅうﾞ!! (2019年12月27日 6時) (レス) id: 6d6843d9f1 (このIDを非表示/違反報告)
ラン - めっちゃ面白かったです！やっぱりぼくブラックピット大好きです。これからも頑張ってください！ (2019年12月26日 21時) (レス) id: 8a2d54dc6e (このIDを非表示/違反報告)
降魔(プロフ) - suwaroさん» 有難う御座いまs……あっ!! 『占ツクｲﾔｯﾎｩ委員会』所属してるから敬語無し！ (2019年11月15日 18時) (レス) id: 6d6843d9f1 (このIDを非表示/違反報告)
suwaro - そんな過去があったのか…あ、面白いです！頑張って下さい！ (2019年11月15日 17時) (レス) id: 1a4b63d778 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：降魔 | 作成日時：2019年8月14日 9時
